詰将棋考察ノート

詰将棋に関する考察あれこれ。

詰パラ2017年10月号感想

裏短コン作品 大大大募集中です!
詳細は作品募集記事をご覧ください。
ちなみに投稿作は10/31の時点でようやく7作。何でもいいから今すぐに創って送るべし!


そして例によってギリギリに感想を書き始める。

■詰将棋学校
解きたいと思わせる作者名が多いものの、自分の解図力の無さに絶望する日々。

■おもちゃ箱だより
『GOLD LEAF』って早詰なのかな。確認した限りでは、非限定やと金を余分に捨てることができる箇所はいくつかあるものの、早く詰む順は見当たらないのだが。
※どうやら早詰というのは誤りだったようだ。⇒河原泰之「GOLD LEAF」について(お詫びと訂正)

■結果稿
全体的に点数が伸びていない気がするのは、解答者が無意識のうちに7月で発表された看寿賞作品と比べていたからだろうか。

【詰備会作品展】
学校よりもレベルが高い?

【うまとり會作品展】
なかなか面白い作が多かった。
ところで、勝ち負けの判定方法について。
単純に「平均点が一番高い作の会合が勝ち」とすると、作品展の参加者が多い会合が有利になり、参加者が少ない会合が不利になってしまう。
「各会合の作品中、最も平均点が低い作をその会合の代表とみなす(1作のみの場合は必然的にそれが代表)。各会合の代表の中で、平均点が一番高い作の会合が勝ち」としてみてはどうだろう。
・・・あれ、やっぱりとり研の勝ちだ。
※出題時も結果稿でも触れられていないが、勝ち負けの判定は、「全作の平均評点の平均で競う」となっていたようだ。
 a~fを各作の平均評点として、
 うま: (a + b + c)/3
 とり: (d + e)/2
 會: f/1

■デパート出題
これは何としてでも解かなければ。
ところで後任は決まっているのだろうか。

■第10回 ほっとのイチ押し!
<コンセプト>詰パラのその月の出題作の中で「これは是非解くべき」と感じた作を1作選ぶというもの。
解答競争の関係もあり、原則として詰棋校の出題作は対象としない。また、放っておいても高評価になるであろう作や、難解過ぎる作も対象としない。

今月は迷った末にこれで。
◇九州G作品展① 広瀬 稔氏作
相変わらず独特な表現方法。



スポンサーサイト
  1. 2017/10/31(火) 23:30:00|
  2. 詰パラ感想
  3. | コメント:0

第33回詰将棋全国大会 解答競争出題作について(2)

裏短コン作品募集中です!
詳細は作品募集記事をご覧ください。


前記事に続き、もう1作を見てみよう。
第33回詰将棋全国大会 解答競争第20問
こちらも出題形式は「初手を答えよ」というもの。
20170724_02.png
手順を見る前に、参考作品から。
多くの方はこの作を思い浮かべるであろう。

■詰パラ1972.5 上田吉一氏作 1972年度看寿賞中編賞
20171028_02_1.png
17角、73玉、37角、(途中図1)
20171028_03_1.png
遠角2発! 意味付けは、2手進むと明らかになる。
84玉、39角、(途中図2)
20171028_03_2.png
玉方は角の効きを重複させるために48に中合をしたいのだが、8段目のため桂合ができない!
後の手順は省略する。詳細は看寿賞作品集などで。

さて、これを踏まえて、改めて冒頭の作を見てみよう。ちなみに、玉方の持駒には歩しか無い。
20171028_04.png
初手55角?とすると、84玉(このとき玉方の持駒には桂が入る)、39馬のときに66桂!と合駒されて詰まない(失敗図1)。
20171028_05_1.png

しかし、初手37角と打てば、合駒は効かないため84玉、39馬で、このとき48桂とは打てない。歩も合駒できないため逃げるしかなく、59角と引けば詰みだ。
つまり、作意は37角、84玉、39馬、95玉、59角まで、となる。
あーはいはい。桂合回避のための角の遠打を5手で表現したのね。





と、ここで読みを打ち切った貴方は、作者の仕掛けた罠に嵌っているのだ。
37角に合駒は効かない、と書いたが、46桂!と移動捨合する手がある。
同角、84玉、39馬に57桂!(失敗図2)
20171028_06_1.png
46桂と近づけることにより、焦点が57になる。そして57には桂が打てる。
結局、角をこのラインから打ってしまうと詰まない。

作意手順はこちら。
51角、82玉、71馬、同金、92香成まで5手。
84に逃がさないようにする51角が正解。
案外、最初からこちらを読んだ人もいらっしゃるかもしれない。

ただし、偽作意において46桂と跳ねる手はしっかり読めば見える手であること、43歩が不要駒(その他にもちょっと配置を直せば不要になる駒が多数)であることを考慮すると、あまり良い出来ではなさそう。
M六段、T氏も誤解。正解したF四段はさすがとしか言いようがない。

最後にまとめ。
タイムトライアルでマニアを嵌めるためには、
1) 有名な作品の原理を元に、3手か5手の手順を構成する。
2) ただし、それは偽作意にして真の作意は別の手順を用意する。
というパターンが有効だ。運営側は参考にしていただきたい。
そして、参加者はこのような作に引っ掛からないように気をつけよう。



  1. 2017/10/28(土) 23:00:00|
  2. 発表作
  3. | コメント:4

第33回詰将棋全国大会 解答競争出題作について(1)

裏短コン作品募集中です!
詳細は作品募集記事をご覧ください。


さて、「気が向いたら書く」と言ったまま放ってあった、全国大会での解答競争出題作の解説を今頃になって書く。
裏短コンのネタにでもなれば。

まずはこの作。
第33回詰将棋全国大会 解答競争第10問
ちなみに出題形式は「初手を答えよ」というもの。
20171022_01.png

解説の前に、予備知識として、いくつか作品を紹介する。
まずは有名な作としてこちら。

■詰パラ1989.10 金子清志氏作「姫様ズームイン」
20171022_02.png
53飛、42玉、(A)73飛不成、64桂、53飛成まで5手。

まず、玉方の持駒は歩のみであることを頭に入れておこう。
(A)で83飛成?とすると、64歩!と打たれる。これに対しては74玉と逃げることができるため逃れ。
同様に、(A)で63飛成や73飛成もやはり64歩と打たれて、同龍と取ることができるため逃れ。
しかし、73飛不成!とすると、64歩?は打歩詰のため指すことができない、というからくり。64桂と跳ねて受けるのが最善だが、53飛成までで詰み。

なお、本作には(A)で57角上以下の余詰がある。34香→35香くらいで余詰は消せるようだが、これは作者が納得する修正図ではないだろう。
ともあれ、本作は打歩詰に関係する不成が3手で実現可能ということを示した画期的な作品。(※1)
ただし、この筋は構図のバリエーションが非常に少ない。というか、実質1種類しか存在しない。
類例を挙げよう。

■2009.7.19 第25回詰将棋全国大会 解答競争3手詰⑩ 松阪大輔氏作
20171022_03.png
83飛不成、74桂、63飛成まで3手。

83飛不成としたときに限り、74歩が打歩詰で打てなくなる。原理は金子氏作と同様。解答競争用とは言え、新作とは呼べないだろう。
このように、打歩詰に関係する不成を3手詰で実施しようとすると、構図としてはどうしても金子氏作とよく似た形になり、双玉だったり角2枚の配置だったりと特徴的な配置が現れてしまう。

さて、これを踏まえて、改めて最初の作を見てみよう。
20171022_01.png
タイムトライアル形式であり、制限時間内に1問でも多く解かねばならない。
初形を眺めて、歩以外の全駒が配置された(ように見える)初形に、75玉、63飛、58角、59香、85角といった特徴的な配置。
「あーはいはい。83飛不成の筋ね」と思い込んでしまった人が多数だったのだろう。そしてそう思い込んだ瞬間、この解答を白紙に戻して正解に辿り着くことはほぼ不可能になってしまう。
一見、歩以外の全駒が配置されているように見えるが、後手の持駒を表示させてみよう。
20171022_04.png
実は、後手の持駒に香がある! つまり、初手83飛不成では74香と打たれてしまい駄目である。
では作意は?
49角、54香、16角まで3手。
初手が16角の転回を作りつつ、合駒の香を吐き出させる一石二鳥の手。ちなみに2手目は58~54までどこに香合してもよい非限定。
というわけで、初手は「49角」が正解となる。
F四段やM六段、T氏も引っ掛かっていた。正解者は何名だったのだろうか。

※変化紛れについては、みんけんひでさんが詳細に解説されています。遅ればせながら、ありがとうございます。
「藤井四段が間違えた三手詰」を解説する

(※1) 3手詰で打歩に関係した不成を実現した第1号局は、下記のようだ。
■詰パラ1970.11 加藤徹氏作
20171022_05.png
52歩不成、(イ)53角、39香まで3手。
金子氏作の19年前に既に作られていたとは知らなかった。
なお、(イ)で63角は同飛成、53歩、同龍、同角、24角まで7手2駒余り。
3手詰で4手変長というのも時代を感じさせる。
ちなみに変長を消した修正図もある。

((2)に続く)

  1. 2017/10/22(日) 00:01:00|
  2. 発表作
  3. | コメント:0

第ϻ回裏短編コンクール 「ジョーカー」役募集

裏短コンの追加ルールです。

出題時に、作者一覧の中に「作品は投稿していないが、名前だけ出ている」という人物を1名追加させていただきます。
(例えば出題が15作の場合、作者一覧には16名の名前が並びます)
便宜上、この人物を「ジョーカー」と呼びます。
また、ジョーカーは、(ツイッターアカウントを持っているか不明ですが)結果発表までの間、
自分のツイッターアカウントで、次のような、作品参加者を装った紛らわしいつぶやきをする可能性があります。

[発言例]
「裏短コンに出せそうな作ができた」 (※実際に裏短コンに出すとは言っていない)
「さっきの作を投稿した」         (※裏短コンに、とは言っていない。パラの小学校宛に投稿したのかもしれない)
「ジョーカーって誰なんだろうな」   (※自分がジョーカーでないとは言っていない)

というわけで、いかにも作品で参加しているような人物が実はジョーカーだった、ということも有りえます。

そして、このジョーカー役も同時に募集します。
【2017/10/7追記】締め切りました。

■ジョーカー役の条件
・解答発表までの間、できれば「いかにも作品で参加している作者を思わせる」つぶやきをしてください。強制ではありません。
 なお、前述の[発言例]では、事実と異なるかどうかは判断できません。うまいことぼかしています。
 ただし、明らかに事実と異なる発言を繰り返していると、正体判明後に「あ、この人ってそういう人なんだ」と思われてしまうことでしょう。発言は自己責任でお願いします。
 もちろんそういったつぶやきを一切しなくても構いませんし、ツイッターをやっていない人でも可です。
・出題後は、必ず解答をお願いします。(これの方が重要)

ジョーカー役をやりたいという方は、
 TsumeNoteHotto●gmail.com
(●を@に替えてください)に、件名「裏短コン ジョーカー役希望」で、作者一覧に出す作者名を記載してメールをお願いします。
期限は10/6(金)中とし、希望者多数の場合は厳正な抽選のうえ決定させていただきます。
【2017/10/7追記】締め切りました。



  1. 2017/10/05(木) 00:02:00|
  2. 第ϻ回裏短コン
  3. | コメント:0

第ϻ回裏短編コンクール作品募集

お待たせしました! 裏短コンの作品募集を開始します!
念のため裏短コンの理念をまとめておきますと、

冬眠蛙さんのブログで行われていたプレ短コン休止にともない、鈴川さんのブログで2015年から始動した企画。
・詰パラにおける(表)短コンの、「盤面駒数10枚以下」という条件に異を唱える。
・詰将棋の芸術的側面を強調するために、作品にはタイトルを必須とする。

となりますが、今回はちょっと趣旨が異なってきています。とにかく5手詰にスポットを当ててみようという試みです。

今回は「第ϻ(サン)回」とします。
ちなみに“ϻ”は、今では使われなくなったギリシャ文字の1つです。
WEB上では表示できているはずですが、メールなどでの文字化けがあるかもしれません。

■投稿条件
・使用駒数(盤面+攻方持駒の合計枚数)11枚以上の5手詰
・タイトル必須
「使用駒数(盤面+攻方持駒の合計枚数)15枚以上」の場合、ボーナスポイントとして平均点に0.1点加算します。

・事前調査の結果、使用駒数15枚以上に絞ってしまうと作品が揃わなそうなので、条件を当初のものから変更しました。
・駒数制限については、無しにするかどうか悩みました。結局、来年の解答選手権(過去に出題された5手詰はだいたい使用駒数10枚以内)に使えそうな作品との棲み分けを図る意味で、使用駒11枚以上としました。
・ボーナスポイントは獲得しておきたいところですが、例えば「14枚以下で表現可能なものを効率悪く駒を置いて15枚以上にした作」は、かえって評価が低くなる可能性もあるのでご注意を。

投稿は
TsumeNoteHotto●gmail.com
にお願いします。●を@に替えてください。

件名は「裏短コン投稿」でお願いします。

1、作者名
2、タイトル
3、配置
4、作意
5、作者コメント(結果稿掲載)
を書いてください。

配置は
攻方:17馬、65銀、67桂、72香、84桂、87銀、93香、97桂
玉方:34桂、43歩、52歩、61歩、69銀、73玉、78香、79金、81金、83金、88飛、89銀、94金、98香、99飛
持駒:角
のように書いていただければいいと思います。
メールにkifファイルを添付しても構いません。
と言うかこの例の場合、明らかにkifファイルの方が良いですね。

出題は1人1作のみ、合作は不可とします。
【11/4(土)追記】今更ですが作品の集まりが悪いため合作もOKとします。ただし、全作者の解答必須とし、評点も真面目に付けるようお願いします。

作品の完全性についてはこちらでざっとチェックしますが、あくまで作者の責任ということでお願いします。(不完全作で出題されてしまった場合、順位対象外となります)

投稿締切……11/4(土) 11/6(月) ※ロスタイムとしてもうしばらく受け付けます。 11/7締め切りました。
それでは、皆さんのご投稿、お待ちしています!



  1. 2017/10/05(木) 00:01:00|
  2. 第ϻ回裏短コン
  3. | コメント:0

お知らせ

裏短コン解答募集中!
解答締切:12/3(日)深夜
詳細は出題記事をご覧ください。

プロフィール

ほっと

Author:ほっと
詰将棋作家を名乗るには発表作が少なすぎ。
評論家を名乗るには実績が無さすぎ。

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

FC2カウンター

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
考察 (13)
第ϻ回裏短コン (5)
詰パラ感想 (11)
詰将棋解答選手権 (9)
発表作 (5)
詰将棋全国大会 (6)
会合参加記 (1)
勝手に解説 (1)
チェックリスト (0)
その他 (3)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する