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詰将棋考察ノート

詰将棋に関する考察あれこれ。

第ч回裏短コン「天と地と」

★記事の投稿時刻をリセットして、裏短コンの解説を再開します。


4位
「天と地と」
絶対優勝するマン
ura4_10_HeavenEarth.png

61角、44玉、79角、53玉、97角、同飛成、65桂まで7手。

点数012345678910
人数00010149751

正解29 誤解0 無解1 評価無効1
得点2.715
人気投票 1位:1票 2位:2票 3位:4票
ベストタイトル投票:7票 (1位!)

★謎の作家、絶対優勝するマンさん登場。
★14龍・24角の配置から、角を開く手が考えられますが、43~52に逃げ込まれるとまずいようです。
 そこでこのラインに角を打ちますが、作意は61角。52角では後で玉が53に来たときに困ります。
 44玉と逃げる一手ですが、さて3手目、角を13~79のライン上のどこに開くか?
★正解は79角の最遠移動! 53玉に97角の活用を見た手でした。同飛成と飛の利きが逸れたところで、65桂と跳ねて詰みです。
★変化・紛れはそれほど深くはありませんが、9×9の広さをいっぱいに使用した構図の取り方や巧みな配置はさすがです。

作者
本作のポイントは77桂、95飛配置の都合の良さです。
この手の最遠角引~転回は5段目の玉で行うのがポピュラーだと思います。
4段目で実現した作品といえば、最近では詰パラ2016年8月号鈴川優希作(半期賞)が記憶にありますが、この作品は8段目角引を防止するためだけの37とを置いています。
本作は8段目角引防止の77桂を最終手で跳ねるという都合の良さが売りです。
ただ、この素材は誰かが作っていそうな気がして、新作といえる自信がありません。
初手は付け足しですが、小林敏樹の61角~39角が頭をよぎりました。
95飛を龍にするかは意見が分かれるところだと思いますが、個人的には最終2手の成生非限定はキズにならないと考えており、それよりも95龍にした場合の6手目86合の方が気になるので95飛派です。

★コメントにも拘りを感じさせます。
★タイトルについてのコメントはありませんでしたが、最上段(天)に角を打つ手と、最下段(地)への角の開き王手が出てくるということでしょう。
 ちなみに「天と地と」は、海音寺潮五郎の歴史小説で、上杉謙信を描いたもの。大河ドラマ化や映画化もされています。
★順位こそ4位でしたが、総じて好評でした。また、タイトルも好評で、ベストタイトル賞を獲得しました。おめでとうございます。

みつひさ
これはわかっていてもニヤリとせざるを得ない。素晴らしい。

占魚亭
天に打ち、地へ移動。角二枚のリーチを活かした上手い構成。

馬屋原剛
天と地にそれぞれ最遠打と最遠移動。巧い。

soga
75より遠くへ転回するための最遠移動!

竹中健一
いかにもという最遠移動が目に浮かぶ作品。手順も予想通り。

野々村禎彦
77桂のストッパーがあるので最遠打~最遠移動は迷わないが、それを動かして11枚は見事。

おかもと
角回。

山下誠
盤面をいっぱいに使った角の展開は快感。

シナトラ
角の最遠打と最遠移動を明確に表現。95龍には出来ないのが惜しい。

嵐田保夫
地獄突き。

大瀬戸
指がしなる97角

林石
最遠打に最遠移動は胸がすきます。

くじら
ダブル遠角が面白い。最後まで綺麗ですね

高縄山ろく
潔癖だからこそ読みやすい。

NZ
タイトルは2枚の角の対比でしょうか。あえて取られにいくのがいいですね

★作者予想です。

ルモ
タイトル大ヒントで大好き、手順も面白い、感謝
作者予想:梶谷和宏氏

あたまかな
見た目はセンスの良さは隠しようが無い。
 (^^)隠してないから、ガチ組だから。
手順は巧いしタイトルも才能有り。
作者予想はおかもと氏

奥鳥羽生
タイトルのごとく大きな動きに魅力あり。「遠打or遠開き~転回捨て~止め」の角桂バージョン。(太刀岡さん・有吉さん)

イキロン
上下の最遠打/移動を鮮やかに表現。どちらか片方だけなら構図含めて類例がありそうですが、ダブルになっているところを買います。
作者予想:有吉弘敏

有吉弘敏
角の転回物は好きです。奥鳥氏と予想。

園川
限定打&限定移動。作者は奥鳥羽生さん?

梶谷和宏
雄大な構想ですね。タイトルから79への最遠移動を確信しました。奥鳥羽生さんではないでしょうか。

太刀岡甫
盤面の大きさに関する感覚が優れている。77桂配置が絶妙で、全体的にシンプルに纏まっている。この程度の成生非限定を気にするのはまだ少数派の印象だが、龍にできるのでそうしたいところ。
作者は奥鳥羽生さん。
★95飛を龍にするかどうかはやはり意見が分かれます。

まつきち
遠打、遠移動で角も捨ててキレイに決まりました。
これは奥鳥羽生さん?

青木裕一
詰手順はひとめですが、狙いを実現するための駒効率がいいですね。
作者は限定打が好きな10月生まれの人と予想。

三輪勝昭
構図的には巧く79に限定させてはいるが意外性はゼロになっているかな。
作者予想b+=奥鳥羽生作。
(a=自信あり、b=もしかしたら当り、c=当てずっぽう、d=参考にする作品がない作家)
★的中者なし。これは仕方なしでしょうか。

★最後に、作者コメントにもある、小林氏作を紹介します。
■小林敏樹氏作 詰パラ1988.4
 現代詰将棋短編名作選 第138番

ura4_10_HeavenEarth_Hosoku1.png
16香、25玉、61角、35玉、39角、44玉、35龍、同玉、17角まで9手。

★3~5手目が、「天に打ち、地へ移動」の手。また、さりげなく初手も限定短打で、19香は17歩、同香、25玉とされ、最終手が指せません。スケールの大きさとストーリー性を兼ね備えた名作です。



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  1. 2019/01/02(水) 00:01:00|
  2. 第ч回裏短コン
  3. | コメント:2

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第16回詰将棋解答選手権、初級戦・一般戦は運営側でした。

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詰将棋作家を名乗るには発表作が少なすぎ。
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