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詰将棋考察ノート

詰将棋に関する考察あれこれ。

第ч回裏短コン「寄せてはかえす」

★三が日が終わってしまった。


11位
「寄せてはかえす」
ルモ
ura4_12_ComeAndReturn.png
35飛成、53玉、72角成、56と、33龍、同馬、54馬まで7手。

点数012345678910
人数02045274301

正解29 誤解0 無解1 評価無効1
得点2.454
人気投票 1位:- 2位:- 3位:-
ベストタイトル投票:2票

★本ブログにもよくコメントいただいているルモさん登場。
★初手43角成は取ってくれれば詰みますが、45玉と逃げられて詰みません。とすれば初手は35飛成の一手。
 53玉に、32角成は63玉で逃れ。72角成とするのが当然ながら好手で、64玉なら55龍を見ています。
 56とには33龍として、64玉なら73馬がぴったり。作意は33同馬ですが、54馬で詰みとなります。
★実は4手目にちょっと問題がありました。詳しくは後述します。

★さて、本作の狙いとタイトルについてです。「寄せてはかえすもの」と言えば、まずは『波』が浮かびます。
ura4_12_ComeAndReturn_Hosoku1.png
★初形は何となく正弦波のようにも見えます。そして、波は英語で Wave ですが、手順の方では「寄せてはかえす」をWで実現しているのです!
★これも手順をよく観察してみるとわかりますが、初形の33飛と54角が成って戻っています。「行って戻る」のは専門用語でスイッチバックと呼ばれます(成駒になったかどうかは不問)が、タイトルは初形と手順の両方を表しているわけです。なかなか深いですね。

作者
攻め駒2回のスイッチバックと波型の初型が趣向。
1枚は大駒捨てを入れようと思いこの順にしました。
行って戻っての手順を波に見立ててこのタイトルです。
それほど大層な順では無いので名前負けかも。
7手でぎりぎり表現できる趣向として選びました。
不成に出来るとカッコ良かったと思うのは贅沢?
★飛角の不成は打歩を絡めないといけませんが、7手では歩を打つ暇がありません。先手玉の打歩詰絡みでやろうとしても相当難しそうです。

林石
成って帰っての反復が7手という手数にしっくりきます。

園川
飛車と角が成ってスイッチバック。

占魚亭
飛と角のスイッチバック。シンプルながらも上手い。

みつひさ
7手でWスイッチバックだと・・・・・・!?

まつきち
攻め方の飛角が元の場所に成り返る。

soga
大駒が成って戻ってくる(※龍はいなくなる)

大瀬戸
タイトルも相俟っておしゃれ

NZ
寄せてはかえす波のように玉を追い詰める手順ですね

おかもと
二波。

嵐田保夫
龍のダイビング一発。

有吉弘敏
中合の筋を読んでしまったが、作意は素直。

野々村禎彦
自然な手を続ければ詰むので物足りないが、72角成限定は評価ポイント。

梶谷和宏
難しそうな配置だが、手順はいたって正しい詰将棋。

竹中健一
手順は平凡

くじら
4手目54合だとどうなるんですかね?スイッチバックが狙いかな?

馬屋原剛
ダブルスイッチバックだが、4手目54合で変同なのが痛い
★はい、ここが問題。4手目に54桂合または54香合とされると、33龍と行くしかなく、そこで64玉と逃げて73馬まで変化同手数。
 また、4手目に55飛合!とされると、9手駒余りになります。こちらは同香、54合、33龍以下で詰むので無駄合と解釈して良さそうですが、やっぱり気になるところです。

山下誠
最後の2手は期待外れ。
★4手目54桂合、33龍、64玉、73馬までの解答でした。これだと狙いのダブルスイッチバックが出て来ないため、狙いが伝わらなくなってしまいます。こういうことがあるので変同は避けたいのですね。

高縄山ろく
今時は中合を動かさない。
★4手目55桂合の解答でした。かなり悩んだ末に正解扱いにしましたが。

★さて作者予想です。

あたまかな
見た目はアート作品風で美しい。
手順はリズミカル。
作者予想は有吉氏

青木裕一
Wスイッチバック。タイトルがなかったら見逃したかも。
作者予想は太刀岡さん。

太刀岡甫
飛角が裏返って元の位置に戻る。地味ながら角成は限定で、無駄手なく7手ぴったり。易しいため軽く流してしまいそうだが、じっくり鑑賞すべき作。
作者は野々村禎彦さん。

絶対優勝するマン
第一印象は単なる手筋物だったけど、後でスイッチバック2回の狙いに気付いた。ただ初手が弱いか。作者予想はくじらさん。

三輪勝昭
最後の64玉の変化は良いけど、練りが不足している。
作者予想d=くじら作。
(a=自信あり、b=もしかしたら当り、c=当てずっぽう、d=参考にする作品がない作家)

イキロン
ダブルスイッチバックですが、肝心の手順がちょっと面白味にかけるかなあという気がします。
作者予想:ルモ

シナトラ
初形象形とダブルスイッチバックが狙いか。
作者予想:ルモさん
★7名中2名が的中……ですが、ひょっとして作者から聞いてたりします?

★ちなみに、ルモさんはスマホ詰パラの発表作なども含め、タイトルは7文字にしているそうです。このことと、昨年の裏短コンの発表作が象形だったことを思い出せば、作者を当てるのはそれほど難しくなかったのでは?

★最後に、11手でトリプルスイッチバックを行う作を紹介します。

■山田康平氏作 詰パラ2014.12
ura4_12_ComeAndReturn_Hosoku2.png
54馬、33玉、43龍、24玉、15馬、35玉、
36馬、同玉、37馬、同玉、47龍まで11手。

★変化処理も含めて最小限の駒数で実現しているのはさすがです。



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  1. 2019/01/04(金) 00:01:00|
  2. 第ч回裏短コン
  3. | コメント:2

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第16回詰将棋解答選手権、初級戦・一般戦は運営側でした。

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詰将棋作家を名乗るには発表作が少なすぎ。
評論家を名乗るには実績が無さすぎ。

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