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詰将棋考察ノート

詰将棋に関する考察あれこれ。

第ч回裏短コン「Double Schiffmann」

★あと2作。


2位
「Double Schiffmann」
相馬慎一
ura4_18_Schiffmann.png
45飛、48金合、94馬、76香打、67桂、79香成、75桂まで7手。

点数012345678910
人数000100333710

正解28 誤解0 無解2 評価無効1
得点2.842
人気投票 1位:9票 2位:6票 3位:5票
ベストタイトル投票:1票

★看寿賞作家の相馬さん。どんな手順が見られるでしょうか。
★初手47桂や67桂は79香成と取られて手が続きません。まずは45飛と回ってみます。ここで応手がややこしい。
 48歩合は、47桂、79香成、94馬まで。もしくは94馬を先にして76合、47桂でも詰みです。
 そこで59に利かせて48に金か銀を合駒します。48銀合は同馬、同桂成、38銀まで。したがって2手目は48金合と決まります。
★3手目に67桂では79香成で逃れ、また47桂でも79香成、94馬、58歩合で逃れています。そこで、3手目は先に94馬とします。
 対しては79に利かせる76香打が最善。
★この局面がポイントで、47桂では59金打、同飛、同金で逃れ。
 67桂とこちら側に跳ねるのが作意。79香成に75桂と連続で跳ねつつ香の利きを遮る手がピッタリで詰みです。

★さて、タイトルにある“Schiffmann”(シフマン)とは何か? まずはこちらを参照してください。


■上田吉一氏作 2006.3
 第3回詰将棋解答選手権 初級戦 7

ura4_18_Schiffmann_Hosoku1.png
55馬、66香合、77桂、69香成、65桂まで5手。
★シフマンを5手で、最小限の駒数で表現しています。
 なお、詰将棋解答選手権実行委員会(編)「詰将棋解答選手権2004-2008」(2008発行)に収録されていますが、出題されたのは2006.3です。

★さて、相馬さん作では、5手目に67桂と跳ねた手に対して79香成、で76香が動きます。一方、47桂と跳ねた場合は59金打、同飛、同金、で48金が動いて逃れ。つまり、作意と紛れで二つのシフマンが表現されているわけです。これが「Double Schiffmann」の意図ですね。

作者
47桂67桂両方に備える2つの限定合が主眼。プロブレムらしい雰囲気は出てると思う。
★マニアックな狙いでしたが、解答者にはしっかり伝わっており、高得点でした。特に、10点を付けた解答者が最多。強い印象を残したことがわかります。

竹中健一
今回のNO.1だと思った作品。最初から最後まで引き締まった好作!
小学校なら半期賞取れるのでは?と思いました。

みつひさ
難解。47桂の変化に備えての金合は見え辛く、本譜は桂の2段跳ね。非常に密度の濃い手順。

山下誠
お互いの桂と香が派手に動いて、期待通りの詰め上がり。

おかもと
二跳。

野々村禎彦
45飛に香歩合は47桂、銀合は同馬なので金合だが、取って54香の筋が通ると詰まず、94馬で74香の筋を止めに行く。香打合で拒否するが67桂でタイトルの瞬間を経て、75桂で香筋を止めれば詰んでいる。チェスプロブレム由来の高度な構想を堪能したが、構図は固定されており華はない。

占魚亭
上田吉一氏作(解答選手権の5手詰だったかな?)を思い出しました。

馬屋原剛
金合された後の94馬がなかなか見えずに悩んだ。後半5手はいつかの解答選手権の5手詰を思い出した。(2006年上田氏作)
★類似性を指摘されてなお、この高評価。

嵐田保夫
出だしはあたりきたりだが、桂のソッポへの二段跳ねを実現させた構想は見事。

まつきち
2手目の金合が好防。他合では47桂がある!
タイトルは残念ながら意味がわからなかった。

大瀬戸
繊細さを感じる

soga
どちらに跳ねても合駒が生き返る

園川
ダブルの意味は作意の79香成に加えて5手目47桂の紛れでも合駒の金が動くということ?

くじら
2手目金合限定になってるんですね!変化と作意で跳ね違えるのもいい。

高縄山ろく
技能が半端ない。参った見事。

NZ
飛び駒の利きを止めたり通したりする楽しい手順でした。個人的にはこの作品が1位でした。

★作者予想です。

有吉弘敏
今回の白眉。2手目他合の変化が、3手目47桂と作意と逆に跳ね、
飛の効きを遮りながら早く詰むのもうまい。昨年と同テーマで園川氏と予想。

あたまかな
見た目はからくりありありぽい。
手順は飛び道具の万華鏡やー。
作者予想は馬屋原氏

三輪勝昭
scissorsと優勝争い。
馬単はどちらが頭か難しいが、馬連で堅い。
2手目の合駒は歩香合が作意が詰まず47桂しか詰まないなら2点足しも良い。
銀合は単純なんで変別でも構わないけど、合駒によっては桂の跳ね違いで詰むならプラス2点の価値があるとこで惜しい。
作者予想d=絶対優勝するマン作。ペンネームがネタでなくマジならこの作しかないでしょう。
(a=自信あり、b=もしかしたら当り、c=当てずっぽう、d=参考にする作品がない作家)

青木裕一
「Schiffmann」と言われて理解できる人が何人いるのやら。
ただ、この意味を知らなくても作品の凄さは理解できる。
タイトルと内容からして作者は相馬さん。

太刀岡甫
桂の跳ね出しが実に美しい。合駒の変化も落ち着いた配置もよく推敲されている。この筋はシフマンと言うのですか。勉強になります。
作者は相馬慎一さん。

絶対優勝するマン
上田吉一作の発展。5手目47桂だと48金合が、67桂だと76香合が動けるようになるわけか。タイトルの英語を調べて狙いは分かった気がするけど、チェスプロブレムに興味ないから刺さらず。
作者予想は相馬(慎)さん。

シナトラ
上田氏作のシフマン5手を知っていても感動。洗練された初形と、最終手まで緩まない手順には驚嘆するのみ。相馬氏実力発揮の秀作。
作者予想:相馬さん

奥鳥羽生
派手さはないが、玄人好みの主題。(相馬さん)

ルモ
優勝候補!!!手順も割り切りも凄い!嵌っても嵌っても楽しい、感動です
作者予想:相馬慎一氏

イキロン
これ、シフマンというのですね。桂の左右跳ねに対応させてダブルにしたのがエレガントだと思いました。面白いし、首位に推します。
作者予想:相馬慎一

★11名中7名が的中。バレバレだったようです。

梶谷和宏
2種の限定合駒もすごいが、この桂の2段跳ねが、よくぞこうも美しく決まったもの。優勝候補ですね。相馬さんかな。

梶谷和宏(12月になってから作者予想変更)
「Double Schiffmann」の作者予想を相馬さんとしましたが、園川さんに変更させてください。
今日(12/4)、詰パラ短コン32番を解いたら「どこかで見たなあ」と感じました。
たぶん作者は表短コンと裏短コンペアでつくったのでしょう。
★ありゃりゃ、最初の予想で合ってたのに。ちなみに短コン32番が本作と似ているのは単なる偶然でしょうね。

★最後に。有吉さんの短評にもありましたが、シフマンを実現した作は、前回の第ϻ回裏短コンでも存在しました。
 第ϻ回裏短コン「偽りの鏡」 園川 作
★上谷氏作も参考作品として紹介しています。こちらも要チェック!



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