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詰将棋考察ノート

詰将棋に関する考察あれこれ。

第ч回裏短コン「ブログでネタバレ」

★改めまして、ニコ生を観ていただいた皆さんありがとうございます。
 画面はもう少し大きくできましたね。
 開始までに手間取ったり、解説し損ねた点も多数。荒らしの対策など、課題や反省点も多く、改めて難しさを痛感しました。
★プレミアム会員の方は今日まで視聴可能です。
out of the Note...詰将棋コミュ
★「お知らせ」にそれぞれの作品の解説開始時間を入れておいたので、目安としていただければ。

★そして本日から結果稿をスタートします。2日に1作くらいのペースで結果稿をアップしていきますのでお楽しみに。


6位
「ブログでネタバレ」
三輪勝昭
ura4_01_Netabare.png
33香、42玉、54桂、同飛、31香成、同玉、32香まで7手。

点数012345678910
人数00012264850

正解29 誤解0 無解1 評価無効1
得点2.665
人気投票 1位:- 2位:- 3位:4票
ベストタイトル投票:なし

★裏短コンの幕開けの作はどれにするか。割と悩むところですが、本作にした理由は、今回唯一右上6×6に収まっているから。
★しかし変化紛れが厚く、悩むかもしれません。
 初手32香では同飛で逃れ。初手43桂でも同飛で逃れ。となれば焦点への33香は筋ですが、変化が深い。
 ・2手目33同銀は、13角成、同銀、32飛まで。
 ・2手目33同飛寄は、32香、42玉(同飛は43桂まで)、33角成、同銀、41飛まで。
 ・2手目33同飛引は、43桂、42玉(同飛は32香まで)、33角成、同銀、41飛まで。
 いずれも駒余りで詰みます。
★2手目は42玉が最善ですが、54桂、同飛で飛車を逸らしておいてから31香成が好手順。24飛なら41成香までです。
 作意は31同玉と取り、32香まで。攻方の着手は桂香だけですが、変化にボリュームがあり、とても重厚な印象です。

★ちなみに、元ネタはというと。
作者
狙いは僕のブログの2018・10・7Twitter創作課題解答の記事を読めば分かりますが、ブログは読んでない人のために書きます。
これは収束3手が狙いです。狙いと言うよりまずそれが出来た訳です。
この元ネタは、Twitterでの手順指定の次の創作練習課題です。
【課題1】
「21香成、同玉、22香まで3手詰」の作品を作れ。
・初手21香成で駒を取るのは不可。
・双玉は不可。
これを単玉でとなると32玉に詰方23香・14角(馬)の形しかあり得ないでしょう。
その形は22香成は詰まないのに21香成が詰む形なんかあり得るのかって思います。
そう出来る原理はいくつかあり、ブログに考え得る原理を全部書きました。
全部書けたかは自信はありませんが、多くても10通り以下です。(続く)
Twitter創作課題
Twitter創作課題解答発表

★一例としては↓こんな感じです。
ura4_01_Netabare_Hosoku1.png

作者
(続き)22香成とすれば良いのに21香成とするのはちょっとした妙手で、これを3手詰素材として使い、作品化してみたい。
どう作品化するかとなれば、23香を打つところから始めたい、と詰将棋作家ならなると思います。
手順にすると23香、32玉、21香成、同玉、22香迄です。
5手詰にするには32に詰方駒を置き、それが消去される事により22香が成立するようにするしかないのですが、この場合それはありません。
すると初形で22に玉方利きを作り3、4手目で外して7手詰になります。
手順をかけて外す創り方も妙味はありますが、まずは7手で創ってみようとなりました。
【課題2】
先ほどの課題1で、23香を打つところから始めよ。すなわち、
「23香、32玉、〈2手入る〉、21香成、同玉、22香まで7手詰」の作品を作れ。
玉位置は平行移動しても可。

玉位置が21では難しく、31に移動させました。
さて、手順成立のネックは、初手32香では詰まず、33香なら詰むようにする必要がある。
では、2手目32合とされたらどうするのか?
かなりの難題でしたが解決したのが参考図です。(続く)
ura4_01_Netabare_Hosoku2.png
33香、42玉、54桂、同銀、31香成、同玉、32香まで7手。

作者
(続き)さて合駒処理はどうしたか。何の事はない。困る合駒はなくしただけです。
34歩は最終手34香でも詰まなくする意味があり、香は63に使うと後1枚なので許せますが、2枚の桂は酷い。(続く)

★参考図で2手目32合は、桂香が売り切れのため飛金銀しかできず、同香成と取れば7手駒余りで詰み。
 これで一応創作課題2はクリアしました。しかし作者の言うとおり、桂香の配置がいかにもダサいです。

作者
(続き)次に思い付くのが、34飛を置き、飛の裏への香打にして利きを消す事です。32合は同角成で詰み、いきなり32香は同飛で詰まない、という意味づけ。
ネックは33同飛の変化をどうするか。次に32香からばらされた余詰筋がきつい事。
まだあります。
31香成に24角を抜く手がある事。これは31香成を成立原理に33合に同馬と取る形は使えない事になり、その制限から33に詰方利きが必要になり、それで32香から精算する余詰が消せるのか。
それには玉方の33の利きを更に2つ増やすのが必要で、34飛が同飛と取ってくる変化だけでも困っているのに。
これを一発解決する妙案がありました。
13飛、22銀です。
これで33香が焦点捨て駒になり、どちらかの飛で取らせる好手筋が変化に内蔵されて一気に作品価値も上がりました。

★改めて参考図と発表図を比べてみると、手順はほぼ同じですが、香打の感触や変化手順などがはるかに良くなっていることがわかります。創作過程も面白いですね。

★さて短評です。


NZ
焦点の香とそれを取らない手順が面白いです

馬屋原剛
33香打ちから始めたことに価値がある。33香を取る変化もそれぞれに味があって良い。

みつひさ
槍を深く突き刺して、トドメ。

野々村禎彦
51と&63歩配置が54桂と打つ筋を明示しているので初手の発見(ただし変化は読み飛ばす)は容易だが、飛を呼べば33香を成り捨てて短く打ち直せば詰むのは盲点になった。
作意を見つけたところでようやく33香を取る変化を読むと、うまく割り切れているのに感心。

おかもと
巧妙。

梶谷和宏
適当に桂香打てば詰むだろうと思ったら大間違い。31香成は味わい深い好手です。

山下誠
玉方の応手が多くて変化を楽しめるが、6手目は2四飛で決めたかった。
★攻方の大駒が消えないのは構成上仕方なし。

嵐田保夫
2三桂の亡霊に取り憑かれ、5四桂がなかなか見えなかったのは我ながら恥ずかしい。

soga
やや不利感のある初手から始まり、香短打で終わる構成が良い

奥鳥羽生
小銭(小駒三枚)投資で大枚(飛一枚)を動かす。飛び道具なので小駒ながらも大きな味あり。

大瀬戸
6手目33合に対する41成香が味わい深い

林石
初手に悩みます。31香成から41杏と裏手に回る変化が盲点だったのかも。

園川
31香成が盲点に入りました。

高縄山ろく
2手目逃げると思わなかった。

占魚亭
6手かけて受方飛を移動させる、粋な小品。

竹中健一
解いてみて、ブログでそんなのあったなぁと思いだした。
条件作を創れと言われると難しいが、解いてみるとなるほど!と思う。

くじら
Twitterで話題になってたテーマですね。上手く成立させていると思います。

★ちなみに作者予想ですが、タイトルの「ブログ」を読んでいれば、ああアレね、という感じで作者はバレバレでした。

青木裕一
ブログの該当記事を流し読みしたせいで苦戦しました。
作者予想はブログ主の三輪さんにしておこう。
★ブログ主でなかったらこのタイトルにはしませんね。

イキロン
Twitterで確かせらさんが呟かれていた3手詰課題が元でしょうか。33香を打ってから打ち替える逆算は納得の構成です。
作者予想:三輪勝昭
★元ネタはせらさんではなく、いりす君ですね。

シナトラ
裏短コン向きではないが、コンセプトがはっきりしていて良い。
作者予想 三輪さん

太刀岡甫
打ち換え条件を捨駒で達成するのが良い。不利感、変化の厚さ、手順の構成など全てが高い水準で申し分ない。配置の重さも裏短コンの中ではむしろ好形。
作者は三輪勝昭さん。

まつきち
結構ややこしく、解答を書くときにもう一度考えました。
これは三輪さん?

絶対優勝するマン
飛車を取る変化が見えず、1問目なのに1番難しかった。初手で打った香を後で捨てて初形から1点だけ変化させる構成は好み。作者予想は三輪さん。

有吉弘敏
機構がかなり複雑で、上手くできている。三輪氏と予想。

ルモ
原型消去ではなく原型移動?お見事です
作者予想:三輪勝昭氏

あたまかな
見た目はコンパクトにまとまって好印象。
手順は変化読むのに疲労感しか…。
作者予想はシナトラ氏
★これを外すのは逆にすごい。
 ちなみにあたまかなさんはソフト使用とのこと。自力解答+ソフトで答え合わせ、でしょうか。

三輪勝昭
まさか自分がトップバッターになるとは思いませんでした。
今回は玉位置と駒配置で他に適任者がいませんね。
作者予想a=三輪勝昭作。
トップバッターの作者予想が当たっている気がして、全作作者予想をする暴挙に出ました。半分は考えたけど、半分はテキトーです。
一応作者予想の後のabcは自信度です。
a=自信あり、b=もしかしたら当り、c=当てずっぽう、d=参考にする作品がない作家。
★ちなみに作者予想で、その作者自身の予想は分母にも分子にも含めていません。

★最後に、詰パラ12月号の三輪さんの表短コン作品も、香の着手が印象的な作です。こちらも面白いのでぜひ解いてみてください。


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  1. 2018/12/22(土) 00:01:00|
  2. 第ч回裏短コン
  3. | コメント:2
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コメント

放送お疲れ様
とても楽しく拝見させて頂きました
Twitterで話題になった最終3手なのは後から思い出しました
ブログで書かれている、と言う事と手順の見事さから三輪さんと予想
1番解くのに時間が掛かりました、右上6×6に収まりトップに向いてるのは納得ですが1問目から難しいと思わされました
  1. URL |
  2. 2018/12/22(土) 18:00:43 |
  3. ルモ #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> 放送お疲れ様
> とても楽しく拝見させて頂きました
ルモ様 ありがとうございます。

> Twitterで話題になった最終3手なのは後から思い出しました
> ブログで書かれている、と言う事と手順の見事さから三輪さんと予想
これをトップにしたのは、解答者が作者予想に参加しやすくするためでもありました。

> 1番解くのに時間が掛かりました、右上6×6に収まりトップに向いてるのは納得ですが1問目から難しいと思わされました
裏短コンのトップにふさわしい作でした。
  1. URL |
  2. 2018/12/22(土) 21:09:59 |
  3. ほっと #-
  4. [ 編集 ]

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第16回詰将棋解答選手権、初級戦・一般戦は運営側でした。

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詰将棋作家を名乗るには発表作が少なすぎ。
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