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詰将棋考察ノート

詰将棋に関する考察あれこれ。

第ч回裏短コン「三味一帯」

★クリスマスなのでサンタ…ではなく三味一帯。


8位
「三味一帯」
奥鳥羽生
ura4_03_ThreeTastes.png
78角、同龍、28馬、13玉、12龍、同玉、24銀まで7手。

点数012345678910
人数00112298131

正解29 誤解0 無解1 評価無効1
得点2.595
人気投票 1位:- 2位:4票 3位:-
ベストタイトル投票:なし

★裏短コンは皆勤の作者の一人、奥鳥羽生さんの作品。
★18香と92龍、開き王手が2方向から可能な初形。
 しかし、初手24銀は18龍。そこから馬を55や46に開いても逃れです。どうやら18香を取られてはいけないようです。
 では初手28馬は? これは82銀合!が逆王手で逃れ。91王はこれを詰まなくする配置です。
★これを踏まえて、初手は78角! 23合なら24銀を用意しています。また、13玉なら46馬~12龍で詰み。このため同龍の一手。
 そこで28馬と引けば、もう82銀合や82角合は同龍で無駄合。その他は何を合駒しても24銀で詰みです。
 4手目は13玉と逃げるのが作意ですが、12龍と捨てて、結局24銀までで詰みました。
★3枚の大駒の大きな動きが印象的です。

★タイトルについてです。「さんみいったい」は、普通は「三位一体」と書きますが、「三味一帯」とは?
作者
タイトル「三味一帯」:角馬龍という線駒三種の一連の大きな動きに対するこじつけ造語(王手駒も角・龍・(龍)・香の線駒三種)。
 ・「三味」=通りの異なるの大駒着手
 ・「一帯」=大駒着手を3つ合わせると本のに見える
ura4_03_ThreeTastes_Hosoku1.png
★ということで、なかなか凝ったタイトルでした。
★ちなみにタイトルに合わせて三番目に置いてみました。

作者
(続き)大仰な配置(駒数・面積)だが変化極小&紛れ小。
難解度が低く解答者は拍子抜けといったところ。
玉方龍利き遮断の遠打&遠開きと〆遠移動捨駒の大駒の大きな動きが些かの主張(結果論・笑)。
遠打・遠開きは既存の単純な意味付で新味無し。
手数延長し馬を捨てたいところも無理あり断念。
★確かに28馬が残るのはやや気になりますが、7手の縛りを無くしたとしても、消すのはなかなか難しいようです。

梶谷和宏
香を守るために角と馬が頑張った!

くじら
逆王手を避けるための78角ですか。竜も捨てて綺麗な仕上がり。

おかもと
遠角。

有吉弘敏
双玉と角の限定打の理由付けとしては珍しいと思う。

みつひさ
初手の意味付けと3手目の渋さが面白い。ダイナミックだけど細かい手順。

竹中健一
28馬という手はあまり好きな部類の手じゃないですね…

野々村禎彦
かなりの妙手順だが、双玉とは無関係に78角が第一感なので、逆王手の筋がかえって初手を確信させてしまうのが惜しい。46馬の筋を露骨に消した結果、12龍の残務処理感も強まっている。

山下誠
双玉によって初手を入れるのはうまい。仕上げも完璧。
★解いたときの印象は人それぞれだなあと感じます。

嵐田保夫
大道詰将棋的味があり、スケールも大きい。四隅を意識させる発想が素晴らしい。

soga
8筋のラインの攻防が面白い

大瀬戸
大駒捨てでの決着に爽快感

林石
18香が要駒なのでこれを大事に...。

園川
角と馬で龍と香を守る。

高縄山ろく
なぜだか4手目に悩まされた。

NZ
全ては開き王手のために

占魚亭
馬を動かす前の下準備が重要。

馬屋原剛
46馬から13銀成を狙うのかと思った。
★その筋でも作れそうです。

★さて作者予想ですが。
ルモ
初手・3手目の限定がカッコいい
作者予想:太刀岡甫氏

絶対優勝するマン
逆王手を食らわないために龍を移動させる。遠打に限定移動と豪華な内容。作者予想は太刀岡さん。

三輪勝昭
5手が直ぐ見えて7手詰にする順が直ぐに分からず。4手目13玉は味のある応手だがこの狙いでこの手数では緩みに感じる。
作者予想c=野々村禎彦作。
a=自信あり、b=もしかしたら当り、c=当てずっぽう、d=参考にする作品がない作家。

イキロン
大仰な配置ですが、手順は思ったよりも素直でした。
作者予想:野々村禎彦

あたまかな
見た目はいかにも構想もの。
手順は上手いが驚きが欲しいのは贅沢か。
作者予想は青木氏

青木裕一
「天と地と」と狙いがかぶったせいで損しているのかも。
作者予想はあたまかなさん。(消去法)

シナトラ
18香を守りたい一心の攻撃。玉方に妙防が無かったのが惜しい。
作者予想:絶対優勝するマン??

まつきち
ダイナミックな飛角の動きが素晴らしい。
これは有吉さん?(スパイラルの印象だけです…。漢字の命名はちょっと違うような気もしますが)
★有吉さんは双玉は使わない印象。

太刀岡甫
6手目13玉がどうしても見えずかなり悩んだ。筋としてはよくある遮断だが、同じラインで2回行ったのは良い。無駄のない作りで好感が持てる。
作者は馬屋原剛さん。
★作者予想は的中者なし。遠打作品は他にもいくつかあり、当てるのは難しかったようです。

★最後に、角の遠打がテーマの7手詰として有名な作を紹介します。
■三谷郁夫氏作 詰パラ1999.12
 現代詰将棋短編名作選 第251番

ura4_03_ThreeTastes_Hosoku2.png
67角、34桂左、22桂成、13玉、68角、同龍、93龍まで7手。
★中途半端に見える地点に打つ初手が絶妙。三谷氏と言えばこの作、という感じです。



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  1. 2018/12/24(月) 00:01:00|
  2. 第ч回裏短コン
  3. | コメント:2
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コメント

タイトルは少し勘違いしていました
王手を掛ける三種類の駒(角竜香)と思い込みました。
限定打、押売、不動の三通りと思い、軌跡が帯になってるのは気が付いていませんでした。
気が付いてるともう少し高得点付けてたかも
  1. URL |
  2. 2018/12/25(火) 18:54:44 |
  3. ルモ #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> タイトルは少し勘違いしていました
> 王手を掛ける三種類の駒(角竜香)と思い込みました。
> 限定打、押売、不動の三通りと思い、軌跡が帯になってるのは気が付いていませんでした。
> 気が付いてるともう少し高得点付けてたかも

作者のコメントを見ると、「三味」はルモさんの予想にあるように、王手を掛ける三種類の駒の意味でもあるようです。
まあ評点についてはそれほど気にすることはないかと。
  1. URL |
  2. 2018/12/26(水) 00:35:32 |
  3. ほっと #-
  4. [ 編集 ]

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第16回詰将棋解答選手権、初級戦・一般戦は運営側でした。

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詰将棋作家を名乗るには発表作が少なすぎ。
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