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詰将棋考察ノート

詰将棋に関する考察あれこれ。

第ч回裏短コン「イケてないのにスカしてる!」

★年賀詰をでっちあげる。


15位
「イケてないのにスカしてる!」
竹中健一
ura4_06_IkeSuka.png
35桂、34玉、46桂打、35玉、34飛、同香、54桂まで7手。

点数012345678910
人数00256533300

正解28 誤解0 無解2 評価無効1
得点2.393
人気投票 1位:- 2位:- 3位:-
ベストタイトル投票:3票

★解答強豪で、最近は創作の方も手掛けるようになった竹中さん。
★28香を働かせたいところですが、馬筋を通したまま15桂と跳ねるのは34玉で、43に逃げ道が空いていてどうもうまくいきません。どうやら初手は35桂と跳ねるしかないことがわかります。
 2手目12玉(14玉も同様)は、13飛、同玉、23桂成、14玉、24馬まで。再度両王手が出て詰みですが、駒が余ります。
 そこで2手目は34玉。
★ここで46桂打と重ねて打つのがちょっとやりにくい手。35玉とさせて、34飛と逃げ道を塞ぎ、同香に54桂と跳ねれば、何とこれで詰み! 3手目に46桂と跳ねて節約すると、最後に46に合駒が利いてしまいます。

作者
本誌12月号の短コンに初めて投稿したので、
こちらの裏短コンにも初めて投稿してみます。
狙いは、重く打つ46桂打と最終手の軽い桂跳ねのアンバランスです。
初形がイケてないのに、最後にスカしてるというなんだか不思議な感じが伝われば嬉しいです。

★重い46桂打を中心に、桂の着手を際立たせるような構成はなかなかです。タイトルもそこそこ票を集めました。
★実は初手13飛などの検討用紛れが結構深いですが、さすがに作者はしっかり見切っています。読んだ人はあまりいないでしょうけど。

山下誠
桂馬を跳ねて打ってまた跳ねる。このリズムが快い。

有吉弘敏
桂づくし。

野々村禎彦
一本道だが狙いは明快。46への効きを残す桂の重ね打ちが良い。

おかもと
逆跳。

園川
重く打って身を躱す桂馬。

soga
馬のラインを閉じて閉じて最後に開く

大瀬戸
大技が出そうな形から重い46桂打のギャップが面白い

くじら
逃げ道塞いでぴょん

高縄山ろく
桂フェチの味わいが濃い。
★桂に関する短評が多く、印象づけることに成功しています。

みつひさ
ダサい両王手で始まるのがGOOD。

シナトラ
第一感の連続で詰んでしまった。
★筋がいい、と褒めて良いのかどうか。

嵐田保夫
二手目1筋に逃げた場合の変化も同手数なのはちょっと残念。
★割り切れてますけどね。

まつきち
いきなりの両王手からスカシ詰。3手目がやや指し難い。

NZ
3手目が見えずに苦戦しました

占魚亭
スカが透かし詰の略なのは分かったけど、イケが何の略なのか分からない。
★単に、初形がイケてないということでした。

★作者予想です。

馬屋原剛
初見の時より配置がスッキリしている。
★社団戦で少し違う図を見せてもらっていた、とニコ生でコメントあり。

梶谷和宏
46桂打が超打ちにくい。最後の桂跳ねもイケてます。2年前の「名勢子」と雰囲気が似ている。これは園川さんでしょう。
★残念、違いました。

あたまかな
見た目は貧乏でスッキリ。
手順は物足りなさは有る。
作者予想は太刀岡氏

青木裕一
予想通りの透かし詰。手順はイケてないわけではありません。
作者予想は竹中さんと迷ったけど野々村さん。タイトルはある程度、年を取った人のイメージ。
★惜しい、二択を外しました。

ルモ
桂馬がたくさん楽しい作品
作者予想:野々村禎彦氏

太刀岡甫
跳ね違いの収束は面白いが、超短編にしては場当たり的な逆算に感じる。あと、もう1枚減らせそうなので裏短コン的にもイマイチ。
作者はくじらさん。
★37桂・38桂→56金も可能ですが、3手目の感触がかなり変わります。単に駒を減らせば良いというものでもありませんね。

絶対優勝するマン
28香は詰上り不要。2筋の利きが重複しまくりでせっかくの透かし詰が台無し。作者予想は野々村さん。

三輪勝昭
2手連続で馬道を自ら止め、1枚の桂は消えもう1枚はスカす。手順構成が素晴らしい。
これをモデルメイトで創ったなら倍近い点を付けています。
作者予想b=竹中健一作。
(a=自信あり、b=もしかしたら当り、c=当てずっぽう、d=参考にする作品がない作家)

★詰上がりで28香が不要となっており、攻め駒の利きが重複しているため、爽快感が薄れています。
 逆算過程でこのような駒が生じないように作れていれば、もっと詰上がりが生きたと思います。

イキロン
ヌルヌル感が狙い?ちょっと玉が動きすぎる嫌いがあります。
作者予想:竹中健一

奥鳥羽生
馬利き二重遮断・重複手・最終という桂が主役。紛れはないが変化はある初手。(!=竹中さん)
★竹中さんは解答の際、短評で「!」をよく使用しています。これが最大のヒントでした。

竹中健一
自作です。最下位を争うような作品かもしれませんが、
それでも短評とか見ながら今後の創作に活かしていきたいと思います。
掲載してくださってありがとうございました!

★最後に、桂打→逃げ道を塞ぐ→逆側に桂跳ね、が印象的な作品を紹介。
■山本昭一氏作 詰パラ1980.5
 現代詰将棋短編名作選 第39番

ura4_06_IkeSuka_Hosoku1.png
46金、同玉、36金、55玉、37馬、54玉、52龍、53金、46桂、55玉、53龍、同桂、54金、同馬、34桂、37飛成、56香まで17手。
(詰上がり図)
ura4_06_IkeSuka_Hosoku1end.png

★17手なので、適切な作例ではないかも知れません。
 味のある着手が続き、収束に向かうにつれてさらに盛り上がっていく、炙り出しとしては理想的な構成です。
★また、この素材は駒数が多くなりがちですが、合駒を取る手を入れたり炙り出しにしたりすることで目立たなくさせています。見習いたいところですね。



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  1. 2018/12/27(木) 00:01:00|
  2. 第ч回裏短コン
  3. | コメント:2
<<第ч回裏短コン「裏七味」 | ホーム | 第ч回裏短コン「唯一の捨て場所」>>

コメント

スカしてるの透かし詰は分かったけどイケテないの初型の事を指しているのが分からなかった
手順は竹中氏ぽいと思ったのにタイトルで予想を変えてしまいました
次回に活かしたいと思います
  1. URL |
  2. 2018/12/28(金) 22:57:34 |
  3. ルモ #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> スカしてるの透かし詰は分かったけどイケテないの初型の事を指しているのが分からなかった
> 手順は竹中氏ぽいと思ったのにタイトルで予想を変えてしまいました
> 次回に活かしたいと思います
タイトルだけを頼りに当てた人もいますけどね。
次回…果たしてあるのでしょうか?
  1. URL |
  2. 2018/12/29(土) 20:05:12 |
  3. ほっと #-
  4. [ 編集 ]

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第16回詰将棋解答選手権、初級戦・一般戦は運営側でした。

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Author:ほっと
詰将棋作家を名乗るには発表作が少なすぎ。
評論家を名乗るには実績が無さすぎ。

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