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詰将棋考察ノート

詰将棋に関する考察あれこれ。

第ч回裏短コン「強肉弱食」

★やるべきことがなかなか進みません。


7位
「強肉弱食」
シナトラ
ura4_11_StrongWeak.png

56飛、同玉、57香、65玉、66飛、同玉、67香まで7手。

点数012345678910
人数00114524524

正解29 誤解0 無解1 評価無効1
得点2.621
人気投票 1位:1票 2位:1票 3位:3票
ベストタイトル投票:2票

★高校生作家、シナトラさん登場。スマホ詰パラでは24作を発表しています(2019/1/3現在)。本名名義では詰パラ本誌にも登場しており、今後の活躍が期待されます。

★さて、7手詰で持駒が4枚ならば全着手が駒打ちです。しかし初手56香では44玉で、35からの脱出が防げません。
 そもそも香から先に使うのでは当たり前すぎて詰将棋にならないし、タイトルから考えれば飛車から使うのは明らかなわけですが。
★というわけで作意は56飛。44玉なら54飛打、35玉、24馬で詰み。また64玉なら63飛以下、65玉なら66飛打以下です。
 同玉の一手に、57香と打ちます。65玉と逃げますが、ここで66香では74玉で逃げられます。再び66飛と飛車から使うのが当然ながら好手で、74玉なら63飛成まで。同玉に67香と打てば詰め上がります。

作者
「エセ飛先飛香ダブル」とでもいうべき作品。先に飛車を打つ意味付けを、共に飛車の横効きに求めたのは安直というべきか。
見え見えなのは仕方のないところだと思っています。

★7手では前例はないはずです。
★タイトルについてのコメントはありませんでしたが、
 普通の四字熟語は「弱肉強食」=弱いものがエサとなり、強いものが生き残る
 それに対し、「強肉弱食」=強いもの(飛)がエサとなり、弱いもの(香)が生き残る
 ということで、なかなか手順に相応しいタイトルとなっています。

★ちなみに元ネタはこちらでしょうか。

■三輪勝昭氏作 詰パラ1979.2
 作品集「幻の城」第1番

ura4_11_StrongWeak_Hosoku1.png
24飛、同玉、25香まで3手。

高縄山ろく
舞台と演題で全てわかる。

NZ
弱い駒から打つとかわされて詰まないから強い駒から捨てる、結果生き残るのは弱い駒、ということですか

園川
飛車2枚をエサにして香車2枚で捕まえる。

奥鳥羽生
飛を捨て香を打つ(いわゆる飛先飛香ではない)ことを表現したということで、一つの構想作。

大瀬戸
槍の威力を発揮

占魚亭
うお、連続飛先飛香!

まつきち
打歩に関係のない飛先飛香を2セット。ただしあまり不利感はない。

soga
楽しい手順と、よく考えたら高度なテーマ

林石
先に香を打ってみて配置に納得します。
★紛れも含めて鑑賞してみると、余詰対策がなかなか大変なことがわかります。

有吉弘敏
わかりやすいが意志を感じる。

竹中健一
飛が嫌いなの?簡単に捨てちゃうなんてもったいないw

くじら
これはいいですねー優勝ですか

みつひさ
感動した。大袈裟でなく、将棋をやっていて良かったと思った。

野々村禎彦
飛を捨てて香で留める、角筋ピンを生かした手順の繰り返し。変化が素直なので驚きはない。

おかもと
対対。

山下誠
打歩詰に無関係な飛先飛香2回は珍しい?

馬屋原剛
2回とも変化に備えて飛を先に捨てる。発想が面白い。

嵐田保夫
配置の苦心が偲ばれる。
★配置は平行移動したりすればもう少し減らせそうですが、そのような技術は作っていれば身についていくでしょう。
 何より、やりたいことをやる、これが一番です。

★さて作者予想です。

あたまかな
見た目は都玉で良い感じ。
手順はタイトルと合わせ「なるほど」だが納得はするが驚きはしない感じ。
作者予想は三輪氏

絶対優勝するマン
疑似飛先飛香を3手詰で行った三輪勝昭作や青木裕一作を思い出すけど、2回となると相当難しいのか配置に苦心の跡が…。作者予想は青木さん。
★青木さんは昨年の解答選手権の初級戦で出していました。
 →第15回 詰将棋解答選手権初級戦 出題作品 ④番ですね。

三輪勝昭
飛短打、香打の繰り返しは創作課題として面白く、結構創作難易度高い?
催しものとしてはよく出来ている作品。
作者予想b=馬屋原剛作。
(a=自信あり、b=もしかしたら当り、c=当てずっぽう、d=参考にする作品がない作家)

青木裕一
2回ずつの限定飛単打と飛先飛香が効率的に実現できていて上手いです。
タイトルと内容の感じから馬屋原さんが作者だと予想します。

梶谷和宏
ダブル飛先飛香が7手で成立するなんて凄すぎる。有力な優勝候補ですね。これは馬屋原さんでしょう。
★馬屋原さんの予想が多かったです。

ルモ
飛先飛香もどきの2連発、香車から打ちたくなるよね、7手で持ち駒4枚の異色作
作者予想:シナトラ氏

太刀岡甫
短打に対して逃げたときの詰まし方に味がある。飛先飛香としては低級だが、繰り返したので作品になっている。駒の置き方は雑だが、むしろ裏短コンらしい。何より作者が楽しんで創作しているのが伝わってくる。
作者はシナトラさん。

イキロン
配置に未整理感はありますが、テーマが明確なので好印象です。
作者予想:シナトラ
★8名中3名が的中。ただしイキロンさんは作者から聞いたとのこと。ズルはいけませんねえ。

シナトラ
自作です。持ち駒2種4枚の大ヒント。もう少し練ればよかった。
★7位は大健闘と言って良いでしょう。

★最後に、作者の最近のスマホ詰パラ発表作から1作紹介します。

■シナトラさん作 スマホ詰パラ 作品No.12261 (2018.12.23出題)
 「間接消去とリフレイン」(改良図)

ura4_11_StrongWeak_Hosoku2.png
36飛打、25玉、26飛、15玉、16飛、25玉、26飛左、35玉、
36歩、34玉、35歩、同玉、36飛、25玉、26飛右、15玉、
16歩、同角、同飛、25玉、43角、同角、26飛右、15玉、
16歩、同角、同飛、25玉、43角、34角、同角成、同歩、
26飛左、35玉、53角、44歩、同角成、同桂、36歩、同桂、
同飛、25玉、17桂まで43手。

★それほど難しくありませんが、角を剥がす前後も雰囲気を保ったままうまく手を伸ばしています。
 いろいろなタイプの作を発表されており、今後も期待大ですね!



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  1. 2019/01/03(木) 00:01:00|
  2. 第ч回裏短コン
  3. | コメント:2
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コメント

7手詰で持ち駒4枚って事は順に打つだけ
裏短コンには面白い趣向作、って事は飛先飛香では?と狙いを想定して解く方も居そう
弱い物が生き残る事から強肉弱食なのでしょうね、そう考えるとタイトルは割と素直な感じ、私は「弱者が食べてない!」と捻くれて捉えてしまいましたw
  1. URL |
  2. 2019/01/08(火) 02:34:08 |
  3. ルモ #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> 7手詰で持ち駒4枚って事は順に打つだけ
> 裏短コンには面白い趣向作、って事は飛先飛香では?と狙いを想定して解く方も居そう
まあ香を捨てて飛を残すのでは詰将棋になりませんよね。

> 弱い物が生き残る事から強肉弱食なのでしょうね、そう考えるとタイトルは割と素直な感じ、私は「弱者が食べてない!」と捻くれて捉えてしまいましたw
本当は弱者が強者を食べるという意味で使うのが正しいと思います。
  1. URL |
  2. 2019/01/09(水) 19:45:18 |
  3. ほっと #-
  4. [ 編集 ]

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第16回詰将棋解答選手権、初級戦・一般戦は運営側でした。

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詰将棋作家を名乗るには発表作が少なすぎ。
評論家を名乗るには実績が無さすぎ。

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