詰将棋考察ノート

詰将棋に関する考察あれこれ。

第14回詰将棋解答選手権チャンピオン戦参加記(1)~第1R~

解答選手権チャンピオン戦の出題作と解答が掲載されました。
第14回詰将棋解答選手権 チャンピオン戦 第1ラウンド出題作品
第14回詰将棋解答選手権 チャンピオン戦 第2ラウンド出題作品
第14回詰将棋解答選手権 チャンピオン戦解答

せっかくなので忘れないうちに参加記を書きます。
※本記事内では、第1R出題作品の手順について触れているため、これから自力で解こうとしている方はご注意ください。
ちなみに戦略はこちら→詰将棋解答選手権の傾向と戦略2017
なお、傾向と戦略の記事はもっと早く出すつもりだったが、アップするのを忘れていて、家を出る直前に慌てて予約投稿。
また、どうやら吹田駅で人身事故があったらしく、その影響でJR新大阪~大阪の間で電車が3回ほど信号待ちで停車。
スタート時間の30分前に会場に着いたが、ここまでで既に波乱含みの展開。



(以下、★は解答を見た後の感想)
【11:10】
第1Rスタート。

①ここは暗算。まずは49馬~19龍を読む。打歩詰誘致のために馬や龍を近づける中合が出るかと思ったが、15銀で簡単に詰み。
 すると2手目は15桂を逃げる移動合だね。不成があるかと思いきや(そんな作例がありましたね)、成るのが正解でちょっと拍子抜け。
 やけにあっさり詰んだ。これは「10点取らないと呪われます」。
【解答記入時点で11:14。】
★正解。初手19龍の紛れがそこそこ深いようだが、全然読まず。

②引き続き暗算。初手は27銀しかないか。その後18桂? いろいろ考えているうちに、15歩・25歩・27馬の形にしておいてから
 37金、16玉、36龍という収束手順が先に見える。まあこれが作意だね。
 その形を目指しつつ持駒を使い切るように辻褄を合わせて・・・というインチキ臭い推測により、27銀→18桂→15銀→27歩→25金という捨て順を確認して解決。
【解答記入時点で11:25。】
★正解。いつも使えるとは限らないが、捨て駒主体の作品を解くにはこういった作家視点の解き方が有効である。

③引き続き暗算。まず23金から読む。34玉、89馬、67歩合、同馬、同金、35歩、同玉、15龍・・・詰んでしまった。
 なるほど、67歩合のところで67金!と、あえて金を渡す受けがあるのね。以下同馬、同と、35金、同玉、15龍に25金合ができるので逃れ。
 この手順では87馬が働いていないので、初手に戻って88馬引を読む。なるほど、ここもあえて金を渡す66金!が正しい受けなのね。以下同馬、同と、23金、34玉、89馬、67金!同馬、同と。
 その局面で33金打をしばらく読んだ後、45金~44金に気付き、解決。
 収束はベタ打ちだが、玉方の目論見どおりに25金合が実現したのに詰んでしまうという展開がユーモラス。
【解答記入時点で11:40。】
★正解。いかにも解答選手権っぽい作という感じで、作家なら割と簡単に解けるタイプ。

1時間残してあと2題。ひょっとして全題正解いける? と思いきや、甘かった。

④一目苦手なタイプ。まあこっちから解くか。ここから盤駒使用。
 しかし初手42飛から読んでしまい、30分浪費。
【解けないまま12:10。「残り30分です」の声がかかる】
駄目だ、一旦保留して⑤を読んでみよう。

⑤とりあえず暗算で読む。
 13角、同飛、32金、同玉、43馬・・・いや待て待て、攻駒に何となく重複感がある。何となく43香成~32成香で消去しておこう。
 そして改めて43馬、22玉、23歩から精算して34銀、同歩、33飛、14玉、25金でどうだ?
 同玉なら34飛成~53馬で詰むんだろう、そしてこのための香消去だ。作意っぽい雰囲気だが、応手は同玉か同歩か。
 ええい、一流作家なら同玉は変化に隠して右上で収束させるはずだ。ということで同歩に決め打ち。
 34飛成に金か飛か…飛合だと不成が入っていかにもそれっぽいが、金の方が2手長いようだ。
 23の合駒も角銀非限定? 何となく角合にして解答記入。
【解答記入時点で12:20。】
★勘が冴えまくって正解。なお、3手目41香成以下の誤解が多かったようだ。そんな詰将棋らしくない手は全然読んでいない。
 完全に結果オーライ。

残り20分でもう一度④へ。ここでようやく初手42飛を諦める決断をし、23銀~35桂~43飛を読む。33銀合。
そして21飛の後22銀打・・・から作意の22手目までは読んだのだが、ここで14銀成以下で駒が余ると勘違いしてしまう。
残り1分の声が掛かって焦った挙句、21飛の後22金合以下の手順を記入し、同龍~31角以下で早く詰むことに気付くもここでタイムアップ。
★部分点1点。もう少し落ち着いて考えていれば完答できたはずだが、仕方なしか。

★第1Rは合計41点。なお、今年から誤記でマイナス1点のルールが追加された。
幸い自分は引っかからなかったが、減点された参加者も少なからず居たようだ。
なかなか厳しいルールではあるが、棋士や奨励会員など、記録をとったり観戦記を書いたりしてお金をもらう立場の人間が間違えているようでは困るし、これはこれで。

昼食として買っておいたサンドイッチを食べて第2Rに備える。
次の記事に続く)

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  1. 2017/04/01(土) 23:00:00|
  2. 詰将棋解答選手権
  3. | コメント:2
<<第14回詰将棋解答選手権チャンピオン戦参加記(2)~第2R~ | ホーム | 詰パラ2017年3月号感想>>

コメント

同じ読み

①初手19龍は読まない=僕と同じ。
②僕と同じ。
③僕と同じ。
④僕は最初から後回し。初手42飛は読まず=僕が上。22銀打を省いて14銀成で駒余りと錯覚=僕も同じ。
⑤41香成は読まず=僕と同じ。

僕もほとんど同じでした。
これが詰将棋作家の読みですね。
  1. URL |
  2. 2017/04/02(日) 00:21:16 |
  3. 三輪 勝昭 #-
  4. [ 編集 ]

Re: 同じ読み

> 僕もほとんど同じでした。
> これが詰将棋作家の読みですね。
さすが三輪先生ですね。
今回は、作家なら解きやすいタイプの作品が(例年にも増して)多かった気がします。
  1. URL |
  2. 2017/04/02(日) 11:00:11 |
  3. ほっと #-
  4. [ 編集 ]

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Author:ほっと
詰将棋作家を名乗るには発表作が少なすぎ。
評論家を名乗るには実績が無さすぎ。

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