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詰将棋考察ノート

詰将棋に関する考察あれこれ。

第ϻ回裏短コン「詰備会で作りました」

★いよいよベスト3入賞作品が登場。しかし改めて眺めると前半10作と後半10作の順位バランスが極端すぎ・・・。


3位(ボーナスポイントなし順位:4位)
「詰備会で作りました」     【+0.1】
中山智希
ura3_13_Tsumebikai.png
35香、同飛、38飛、99香成、55角まで5手。

点数012345678910
人数000024151040

正解30 誤解0 無解2 評価無効4
得点2.787
人気投票 1位:5票 2位:3票 3位:2票
ベストタイトル投票:1票

★88飛・99角という配置から開き王手が見えます。16箇所に開き王手が可能ですが、有力なのは38飛。
 99香成なら55角までで詰みですが、44歩合と合駒されると、
  ・55角右は36桂!以下逃れ。
  ・44同角、同飛、55角も36桂以下逃れ。
  ・15角は34歩合以下逃れ。
 初手38飛では詰まないようです。
★初手に戻って83飛成は99香成。初手84飛も44歩合で、どうも詰みません。
★もう一度初手に戻って55角も見えますが、同飛でも44歩合でも詰みません。
★仕方が無いので35香と打ってみます。34歩合なら83飛成~34銀成で駒余りなので、35同飛と取る一手。
 こうしておいてから38飛とするのが変わった感触の手で、飛車を35に移動させたため44歩合は効きません。
 99香成に55角と飛び出せば、何とこれで詰んでいます!
★初手38飛や55角は見える手。そして持駒の香も35あたりに使うしかない。
 しかし、初手35香で3筋をわざわざ二重に遮断させておいてから38飛という組み合わせはひと目では見えないでしょう。
★かなり無茶をした手順のため、余詰防止駒が大変なことになっていますが、あくまで手順に妥協をしなかった結果。
 狙いはしっかりと伝わったようで、見事に3位入賞です。
★さて、見覚えのない作者名ですが・・・実は次の4名の合作でした。
   ◯ ◯ ◯ (まさ)
  片 倫 生
  ◯ ◯ ◯ (まつきち)
  上 谷 直

作者
まさ―詰備会で即席で合作で作りました。もう1枚減らしたかったが、この辺が限界でした。
片山倫生―とにかく余詰の雨嵐の苦労作です。
まつきち―アイデアを実現するのは大変です!
上谷直希―柿木さんを携えて検討係です。変化を成立させて紛れを不詰にするみなさんの苦労をご鑑賞ください。
★2017/11/4の詰備会で創っていただいた作。
 もらった後、「合作不可」となっていた投稿規定をこっそり直したのは秘密。


上谷直希
65桂は初手85飛と98飛対策で、16とは初手38飛と18飛対策。
62歩は初手83飛成対策。この歩を香にして65桂配置を省けないかなぁ?とは誰しもが思うところですが、初手85飛の余詰が消えないのではいけません。
色々な案が話されましたが、多少の犠牲を払ったとしてもこの初手は入れたいですよね。

まつきち
手順前後を消すために苦労…。

梶谷和宏
3筋にもう一枚壁を作ってから38飛というのが頑固な好手。最終手の55角も気持ちいい。

竹中健一
陰に隠れる38飛とは!

林石
開き王手は83か38か。後者よりなさそうだが、直ちに開くと飛車の守りが意外と固い。これに働きかける初手香打ちは、予定する飛車の利き筋だけにやりにくいように感じます。

虹色のルモ
複数人でということなのですね、レベル高いです

有吉弘敏
これを即興で作れるものなのか・・。凄い。

松尾裕
さすがチームワークの賜物。

あたまかな
手順は良い、見た目は仕方ないか。

占魚亭
受方飛の位置調整。両王手で仕留めることに拘ると苦労するかも。

kisy
単に両王手をみた初手38飛がダメなのがビックリ!

不透明人間
合駒不登場

おかもと
初手の意味づけがややこしい。

三輪勝昭
35飛にすると55角が両王手にならないから損。35香は損をする捨て駒なんで理屈を考えないと入らないが、巧く出来ている。
ただ、65桂が77に利いているので4手目77合があるのが不満。僕は完全限定に出来る手順は完全限定にする主義なんで。

近藤郷
83飛成を含んだ初手は面白い。

らうーる
紛れとの区別が一瞬わからなくなる。

オオサキ
初手をどう捉えればいいのか。わざわざラインを閉じてるってことかな。

tsumegaeru
あえて両王手じゃなくするのがいいですね。

園川
両王手の筋をあえて消してからのピンメイト。

相馬慎一
遮断駒を2重にしてからのピンメイト。

竹野龍騎
両王手と見せてピンメイト。作意は一目で見えて嬉しい。
★短評被りはともかく、これをひと目とは・・・。

★そして作者予想。検索すれば詰備会参加者や「合作で作った」などの情報が出てくるため、そこから合体ペンネームを見抜いた解答者も多く、的中者が最多となりました。

青木裕一
中山智希さん予想。各作者の名前から一字ずつ取った合成筆名的なヤツですか?

名無し名人
わざわざ両王手にならない形にする面白さ。これぞ超短編の味。31銀が3手目以降働かないのが気になるけど、今回の中では首位か。作者予想=中山智希氏(4名の合作?)。

奥鳥羽生
24桂の差金で、わざわざ両王手にしないようにする。(中山智希)

soga
限定打から角の後ろに飛車を回り込むコンビネーションの味がよい。
作者予想:中山智希さん

久保紀貴
敢えてラインを閉じるかのような35香が不思議な感触の一手。
考えてみれば44の利きを外すだけの意味なのですが、不利感があります。
詰上がりの形もいい感じ。
作者予想:中山智希

ミーナ
わざわざ両王手を拒否する35香が奇妙な味。
連鎖失敗?作者はtsumegaeruさん
★tsumegaeruさんは詰備会不参加でした。

鈴川優希
これは間接両王手っぽいのが狙いなのだろうか。22に行ける余地を作って18飛とか81飛成とかの変化を加えれば化けそうな素材だが、合作なのだとしたらまだまだ練り不足な感。というか詰備会メンバー誰だっけ、奥鳥羽生さんだったり?
★奥鳥さんも詰備会不参加でした。作者を当てたいなら参加者は調べましょう。

★最後に「遮断駒なしの状態から、あえて遮断駒が存在する状態にする」をテーマにした作品を紹介します。
■波乱万丈氏作 詰パラ1986.11
ura3_13_Tsumebikai_Hosoku01.png
35銀、同と、44馬、15玉、33馬まで5手。
★初手44馬は15玉で逃れ。また33馬は46歩!、同飛、35玉で逃れ。
 35銀、同と、としてわざわざ35に壁を作ってから44馬が面白い手順です。
★ちなみに、これはtttt7の条件にあたるようです。ttttは「Tsumeshogi Theme Tourney on Twitter」(ツイッター上での詰将棋課題コンクール)の略です。
【tttt7】
初形にバッテリーがあり、両王手をかけることができる。その着手をXとする。作意順にもXは出てくるが、両王手ではない。ただし、その間、玉は動かないものとする。9手以下。




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  1. 2018/01/04(木) 00:01:00|
  2. 第ϻ回裏短コン
  3. | コメント:2
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コメント

投稿要項

この作者当ては簡単なようで実は難しい。
タイトルからブログで詰備会参加者を確認したところ、堀内さんしかいないような。
堀内さんならこのタイトルはないだろう。
なら合作なのかと考えるとこなんだが、投稿要項には合作不可と書いてあった。
なので合作ペンネームの可能性は最初から捨ててしまいました。
でも僕は投稿日の締切は延長になると読んでいて、最初の投稿締切日には投稿しませんでした。
なので、他の投稿規定も変更になっているくらいの事は、読めなくてはいけませんでした(笑)。

  1. URL |
  2. 2018/01/04(木) 07:50:48 |
  3. 三輪 勝昭 #-
  4. [ 編集 ]

Re: 投稿要項

> でも僕は投稿日の締切は延長になると読んでいて、最初の投稿締切日には投稿しませんでした。
> なので、他の投稿規定も変更になっているくらいの事は、読めなくてはいけませんでした(笑)。
締切延長前に合作可に変更しましたのでちゃんと見直すべきでしたね。
それはそうと、締切延長を前提として創作するのはいただけませんよ(笑)。
  1. URL |
  2. 2018/01/04(木) 21:02:47 |
  3. ほっと #-
  4. [ 編集 ]

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詰将棋作家を名乗るには発表作が少なすぎ。
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