FC2ブログ

詰将棋考察ノート

詰将棋に関する考察あれこれ。

第ϻ回裏短コン「クロスホッパーズ」

★お待たせしました、優勝作品の登場です!


優勝(ボーナスポイントなし順位:2位)
「クロスホッパーズ」     【+0.1】
久保紀貴
ura3_16_Hoppers_GoteMochigoma.png
43桂不成、57桂不成、55歩、53玉、45桂まで5手。

点数012345678910
人数01000116364

正解23 誤解7 無解2 評価無効1
得点2.868
人気投票 1位:5票 2位:7票 3位:4票
ベストタイトル投票:6票(1位!

★詰パラ大学担当の久保さんの作。実は今回、誤解が最多でした。
★玉方の持駒は歩だけ。しかし、初手63香成などでは65歩と打たれて駄目です。
★持駒に歩があるので、これを使うことを考えると、初手は55桂を動かす一手。しかし初手43桂成や63桂成は58金と取られて、打歩詰になってしまいます。
 では初手63桂不成は? やはり58金とされて、55歩、53玉、45桂に同香で詰みません。
★初手は43桂不成が正解。これなら58金は55歩、53玉、45桂で、あれれ、桂が余ってしまいました。
★2手目は、桂を57に逃げておく移動合です。57桂成でも57桂不成でも、55歩、53玉、45桂までで詰んでいます。

★さて、2手目は成っても成らなくても同じなのでしょうか? いいえ、2手目57桂成の場合、63香成という手があります。
 これに対し65歩は打歩詰で打てないため、76飛、同角まで駒余りで詰ますことができます。
★2手目は57桂不成が正しい応手。これなら63香成は65歩と受けて詰みません。結局、双方が打歩回避の桂不成を行う、という趣向でした。最終手も桂跳ねで、タイトルも内容とマッチしています。

作者
双方不成がテーマです。予定していた作品が駒数11枚に収まってしまったため、急遽作りました。
ギリギリの創作で構図を吟味できていないので、もしかすると桂以外でも可能かもしれません。ただ、考えた限りでは桂以外では無理かなと思います。
★「打歩に関係する双方不成」は5手が最短ですが、前例はあったかどうか。
★デッドヒートを制し、見事に優勝。おめでとうございます。ちなみにベストタイトル賞も獲得し、二冠達成です。

★余談ながら、柿木将棋Ⅸ(V9.22、V9.24で確認)に解かせると、2手目は57桂成と解答して来ます。ソフトも完璧ではないことを認識する必要がありますね。


竹中健一
2手目の不成がいいですね!

竹野龍騎
双方打歩テーマで双方桂生! 風格がある。57飛成の逆王手も面白い。
★2手目57飛成は同香~55飛までですね。

林石
双方不成は幾つか目にしたことがありますが、桂馬のみでしかも5手詰だと初めてです。双玉ならではの意味づけが勉強になります。

あたまかな
手順は非常に良い、見た目は好みでない。

不透明人間
二手目重要

占魚亭
双方打歩回避不成。2手目は成るところでした(危なかった)。
パラ出題だったら、誤解者はどれくらい出たんだろう。

オオサキ
変別正解論者は2手目成でも正解なのだろうか。
★ちなみに今回は2手目「57桂成」「57桂」の解答は×にしています。作品の根幹に関わる部分なので。

おかもと
この作品も、3手目に歩を打てるようにと考えると解が見えてくる。

まつきち
桂の双方不成という高級な手順。今回の打歩打開モノでは上位。

園川
初手と2手目が絶妙。双方玉に打歩詰の筋が絡んでいるのか!

tsumegaeru
双方桂生が面白い

相馬慎一
この筋は飽きたがちょっとひねってあることに好感。

まさ
ルールを巧みに利用した双方桂不成。アイデア賞。

三輪勝昭
2手目は57桂成だろうが57歩合だろうが、作意と同じ順で詰む。
それでは57桂生は規約上成立しているだけで、妙手ではないと言うのが僕の考え方。
★これは気にする人は気にするでしょう。本作に関してはうまく利用していると思いました。

らうーる
こころがぴょんぴょんす(ry 
★ちなみに本作は捨駒なし、すなわち「No Poi」(ry

★作者予想です。
soga
攻方玉打歩モノかと思いきや、双方桂不成が出てきた。すごい。
作者予想:久保紀貴さん

青木裕一
逆打歩詰系の変化球。久保さん予想。
★sogaさん、青木さんが作者当て的中。

上谷直希
この配置で作意順に逆打歩詰誘致が出てこないのは珍しい。桂が主役ということですね。
オオサキさん作なような気配がする。

ミーナ
2手目を限定にするための、逆打歩セットが豪華。
33と73の金はなくても大丈夫そう。作者はオオサキさん
★33金・73金の2枚は花駒(合駒制限の意味しか持っていない駒)のようです。気付きませんでした。

名無し名人
5手で双方不成を行うには変別絡みにするしかなさそうですか。今回の条件で逆打歩詰系がこれ1作だけなのは意外。作者予想=オオサキ氏。
★オオサキさん予想が多かったです。

鈴川優希
逆打歩詰回避。意外に新構想だったりするかもですね。それに+αでノーマル打歩詰回避の初手を入れて、桂生の対をなしているあたりも唸らされる。
馬屋原さんでしょと思ったら参加していない!? では相馬さんで。

kisy
双方桂不成!玉方の桂不成の仕組みが面白かったです。作者予想は前回の裏短コンで逆打歩詰関連の作品を発表していた相馬慎一さん。
★それは馬屋原さん作だったかと。

久保紀貴
拙作。(打歩詰に関係する)双方不成を最短手数で実現した作品です。
色々と考えてみましたが、桂以外では構図が取れなさそうです。
ネタ提供はkisy氏。ありがとうございました。
★5手で打歩に関係する双方不成(同種駒)が本当に桂以外で不可能かどうか。皆さんも挑戦してみては?

★最後に、打歩に関係する双方不成(同種駒)を7手で実現した作を。
■馬屋原剛氏作 「欺きの一角獣ユニコーン」 2015.11 my cube 第n回裏短コン
ura3_16_Hoppers_Hosoku01.png
13角不成、36角不成、26桂、25玉、45飛、同角、35角成まで7手。

★これが特別な理由は、「作意手順に歩を打つ手が出てこない」ということ。超絶技巧の内容で、第n回裏短コン優勝も当然でしょう。
 詳しい解説はこちらで。




スポンサーサイト
  1. 2018/01/07(日) 00:01:00|
  2. 第ϻ回裏短コン
  3. | コメント:2
<<第ϻ回裏短コン「偽りの鏡」 | ホーム | 第ϻ回裏短コン「捨駒の練習」>>

コメント

成、不成非限定と勘違いしていました
誤解なので点数反映されず助かりました
解いた後チェックしたつもりが本当の狙いを分かってなかったのはお恥ずかしい限りです
  1. URL |
  2. 2018/01/07(日) 01:45:17 |
  3. ルモ #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

ルモさんコメントありがとうございます。

> 成、不成非限定と勘違いしていました
57桂成の場合、55歩以下でも詰んでしまうのでわかりにくいところではあります。
看寿賞作家も2名誤解してますし。
  1. URL |
  2. 2018/01/07(日) 06:54:30 |
  3. ほっと #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

お知らせ

第ч回裏短コン結果発表準備中!

プロフィール

ほっと

Author:ほっと
詰将棋作家を名乗るには発表作が少なすぎ。
評論家を名乗るには実績が無さすぎ。

カレンダー

11 | 2018/12 | 01
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

FC2カウンター

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
考察 (14)
第ч回裏短コン (5)
第ϻ回裏短コン (27)
詰パラ感想 (23)
詰将棋解答選手権 (13)
発表作 (5)
詰将棋全国大会 (8)
会合参加記 (1)
勝手に解説 (1)
チェックリスト (0)
その他 (4)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する