詰将棋考察ノート

詰将棋に関する考察あれこれ。

第15回詰将棋解答選手権チャンピオン戦参加記(1)~第1R~

解答選手権チャンピオン戦の出題作と解答が掲載されました。
第15回詰将棋解答選手権 チャンピオン戦 第1ラウンド出題作品
第15回詰将棋解答選手権 チャンピオン戦 第2ラウンド出題作品
第15回詰将棋解答選手権 チャンピオン戦解答

せっかくなので忘れないうちに参加記を書きます。
※本記事内では、第1R出題作品の手順について触れているため、これから自力で解こうとしている方はご注意ください。
ちなみに戦略はこちら→詰将棋解答選手権の傾向と戦略2018

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  1. 2018/03/31(土) 23:59:00|
  2. 詰将棋解答選手権
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詰パラ2018年3月号感想

遅ればせながら、スマホ詰パラ好作選2014-2016を購入。
解答選手権チャンピオン戦の参加記はまた別途。


さて詰パラ3月号の感想です。

■表紙
かなり難しかった。

■詰将棋学校
せっかくなのでタイムトライアルに挑戦。

【小学校】
とりあえず3分で5作とも作意らしきはわかった……変化を確認し終わったときは8分経過していたが(それは解けたとは言わない)。

【短期大学】
90分で4作しか解けず。ぐぬぬ。

■小ルーム
終わりは残念。

■たま研作品展
■創棋会
■九州G作品展
どの作品展も楽しめる内容。ぜひ挑戦を! できれば解答も!

■第15回詰将棋解答選手権のお知らせ
初級戦・一般戦は26会場! 参加者総数がどうなるか楽しみ。

■持駒のある風景
加藤一二三少年の詰将棋、なぜ44桂合、同香、43金合を入れてないのだろう。あるいは新聞向けということで削られてしまった?

■ちえのわ雑文集
コンピュータ(AI)との共存は、どの業界においても向き合わねばならない課題。
詰将棋界は今のところ恵まれているような気がするが、数年後にはAIによって特定分野の作品が掘り尽くされていたりするのだろうか。

■結果稿
【短コン】
11手×50作は壮観。
手筋物が意外と上位に入っていたという印象。

【同人室】
ヤン詰では2.2未満は入選とは見なされないわけだが、一方、(以下自重)。
次回は「さすが同人作家!」と思わせる作を希望。

【デパート】
いよいよ最後の解説ですか。デパート賞が何になるかも気になる。

■ほっとのイチ押し!
<コンセプト>詰パラのその月の出題作の中で「これは是非解くべき」と感じた作を1作選ぶというもの。
解答競争の関係もあり、原則として詰棋校の出題作は対象としない。また、放っておいても高評価になるであろう作や、難解過ぎる作も対象としない。
今月はこの作。
◇たま研作品展③ 馬屋原 剛氏作
今回の作品展の中では一番解き易いはず。解答をお待ちしております。



  1. 2018/03/29(木) 00:01:00|
  2. 詰パラ感想
  3. | コメント:0

詰将棋解答選手権の傾向と戦略2018

さて、3/25(日)は第15回解答選手権チャンピオン戦が開催される。
◯◯会場の皆さま、当日はよろしくお願いします。



さて、解答選手権の傾向と、戦略を改めて再確認しておこう。
例によって去年とあまり変わっていないが、昨年の出題作についても追記している。
なお、どちらかと言えば上級者向け……と言いつつ盤駒使用が前提。

第1R、第2Rとも39手以内の作品が5作出題される。第1Rの作品が①②③④⑤、第2Rの作品が⑥⑦⑧⑨⑩となる。

■出題作の傾向
まずは過去の出題作の傾向から。

1. 短手数の出題作は、最終3手(もしくは最終5手)に大駒捨てあり!
 比較的短手数の出題作(①②③および⑥⑦⑧)に関しては、最終3手に大駒捨てが入っていることが多い。

 2017年[第1R][第2R]に関しては、①②が該当。減らされた?

 2016年[第1R][第2R]に関しては、①②③⑧が該当。

 2015年[第1R][第2R]に関しては、①②③⑧が該当し、さらに言うと、これに該当しない⑥⑦についても、最終5手で大駒を捨てている。

 2014年[第1R]に関しては、対象6作のうち①②④⑥が該当し、該当しない2作のうち③についても、最終5手で大駒を捨てている。
ちなみに理由については、「作者がそうなるように手順を構成している」「選題者(解説者)の好みが反映されている」といったところか。
いずれにしても、詰む手順を見つけた際に、作意っぽいかそうでないかの判断材料として活用できる。

2. 合駒に注意!
 短編に限らず、合駒が出てくる作品が多い。特に注意すべきは移動合と不利合。移動合については成・不成にも注意したい。

 2017年[第1R][第2R]に関しては、①③④⑤⑦⑨⑩が該当。

 2016年[第1R][第2R]に関しては、②③⑤⑥⑧⑨⑩が該当。

 2015年[第1R][第2R]に関しては、③⑤⑧⑨⑩が該当。

 2014年[第1R][第2R]に関しては、①③④⑤⑧⑨⑩が該当する。

 合駒問題は苦手な人も多いだろうが、作例をたくさん見て慣れておくしかないだろう。
 ちなみに、「出現した合駒が動かず取られずに残ったままになる」ことはほぼ無いことも併せて指摘しておく。

3. 最終2手以外での非限定はほぼ無い!
 非限定としては、次に示すようなものがある。
 a)飛角香の打ち場所非限定
 b)合駒の種類や打ち場所非限定
 c)成・不成非限定
 これらはまず出題されないと考えてOK。何故ならそのような作品を出題すると採点が面倒になる……だけでなく、そもそも欠陥作品を出題すること自体が解答者に余計な負担を強いることになるから。
 したがって、詰み手順中、合駒が限定されていなかったりした場合は、その手順は間違いである可能性が極めて高い。
 最終2手での非限定はそこそこ見かけるので注意。

■戦略
ある程度傾向を掴んだところで、まずは第1Rの①②③④⑤を90分間で解答する上での戦略を書いておこう。
なお、戦略は第2Rでもほぼ同様であるが、第2Rは昼食後なので眠気との戦いでもある。集中力が続くかどうかが重要かもしれない。

1. 解くのは暗算と盤駒使用を併用で!
 具体的には、こんな感じ。
  ・どの作品もまずは暗算で考えてみて、難しそうなら別の作品を暗算で考える。
  ・盤駒使用は最終手段とし、使用する場合でも、なるべく易しそうなものから優先的に並べる。
 ここで重要なことは、「とりあえず盤に並べてから考える」という解き方は避けるべき、ということ。
 というのは、一度盤に並べてしまうと、それがなかなか解けないときでも「せっかく並べた盤面を崩すのが勿体無い」という心理が働き、「一旦保留して別の問題を解こう」と決断しにくくなるため。
 ちなみに、盤駒を2セット以上使用する策もある。会場で用意してもらえるのは1セットのみなので、自分で用意する必要があるが、どれほど効果があるかは不明。
 いずれにしても、棋士・奨励会員には適用できない作戦である。
 (なお、ルール上は、上記にあたる出場者でも盤駒使用は禁止されていない。ただし、実際に使用している人は見たことがない)

2. 部分点をたくさん獲得するよりも、完答数を増やせ!
 ルール上は、4手正解毎に部分点1点もらえる。ただし、部分点と言っても、ほぼ1~3点である。これに対し、完答すると10点になる。
 例えば①②を完答したとして、「③④⑤すべてで部分点3点(合計9点)」というパターンよりも、「③のみ完答、④⑤は手付かず」の方が点数が高くなる。

3. 変化紛れはきちんと確認せよ!
 作意らしき手順を見つけたら変化紛れはもう調べない、という解き方もあるのだが、それだと2手延びる応手を見落としてしまう可能性が極めて高い。特に、2015年から手数が明確に想定できなくなったため、面倒でもきちんと確認すべき。
上で述べたように、見落としによって部分点になってしまうと痛い。
 また、確認作業については、解答欄に記入する前に実施すべき。経験上、記入してしまうと、どうしてもその手順が正しいという思い込みや願望が強くなってしまい、心理的に書き直しができなくなる。

4. 記入後は棋譜表記の誤記が無いかしっかりと確認せよ!
 2016年までは明らかに誤記とわかるものについては救済されていたのだが、2017年から、誤記についてはマイナス1点されるようになった。
 厳しい採点基準だが、解説したり観戦記を書いたり記録を取ったりする立場の人間が棋譜を正確に書けないようではいけない。
 記入ミスが無いか、1手ずつしっかり確認しよう。

5. 並びは手数順、同手数の場合は「使用駒数が少ない」「盤面配置面積が小さい」ものが手前!
 同じ手数の作が同時に出題されることはあまりないので、その時点で間違えている可能性も高くなる。
 同手数になったら、使用駒数を確認しよう。
 例えば、もし③と④が同手数になり、④の方が使用駒数が少なく盤面配置面積も小さいとしたらどうか。
 もし解答が正しいとすれば、④が手前にならなければおかしい。すなわち、間違えているということだ。

6. 状況によって目標を下方修正せよ!
 90分間で、どのような時間配分で解けば良いか?
 まずは、比較的短手数である①②③までは完答を目指したい。

 a) 優勝を目指す場合 
 ①②③を15分以内(それぞれ3・5・7分)。④⑤が残っている状態で残り75分。あとは④⑤を解いた時点でどれだけ時間を余せるか。
 ちなみに2017年は①~⑤までで24分! 上記は「優勝を目指すための最低ライン」と考えてほしい。

 b) 5問正解を目指す場合
 ①②③を30分以内(それぞれ5・10・15分)。④⑤が残っている状態で残り60分。
 これ以上時間がかかってしまうと、5問正解は厳しいと思われるので、適宜目標を下方修正しよう。

 c) 4問正解を目指す場合
 ①②③を45分以内(それぞれ10・15・20分)。④⑤が残っている状態で45分。
 この状態から④⑤を両方とも解き切るのは厳しいが、どちらか1問だけであれば何とかなると思われる。
 どちらが解きやすいかを見極めて、そちらに全力を注ごう。
 
 d) 3問正解を目指す場合
 45分経過した時点で、①②③まで解けていない場合。残り45分。
 ④⑤をどうするか、3分以内に決断しよう。それぞれ1~2分眺めてみて(盤に並べては駄目)、筋が見えない場合は潔く捨てて、
 残り時間は①②③のうち解けていない作に投入する。とにかく30点確保を目指そう。
 短手数であっても盲点に嵌るといくら時間を掛けても解けないし、例外的に④や⑤が解きやすいことも有り得るので、判断は難しいのだが。

個人的には、出題作が易しい&最高に勘が冴えていれば b)。しかしその場合、早い人はもっと先を行っていることだろう。
現実的には c) のパターンか。 d) も普通に有り得る。

昨年はたまたま作意が見えたという作が結構あり、8作完答はどう考えても運が良かっただけという気がするが、今年も昨年と同等の点数を取れるように頑張ります。



  1. 2018/03/24(土) 20:00:00|
  2. 詰将棋解答選手権
  3. | コメント:4

詰パラ2018年2月号感想

既に10日たってしまいましたが、
祝 藤井聡太先生朝日杯優勝、六段昇段!
それにしても、前回の記事の時点ではまだ四段だったはずなのに。



今さらですが、詰パラ2018年2月号感想です。

■表紙
3手目あっちからだと詰まないのがアクセント。

■詰将棋学校
全校ともかなりハイレベルな印象。

【小学校】
◯作目は裏短コンに出品予定だった作ですか。

■第15回詰将棋解答選手権のお知らせ
チャンピオン戦、出場を申し込みました。
初級戦と一般戦は某会場で運営担当の予定。
しかし「関西プロ団体戦」なる企画をチャンピオン戦に被せた企画担当者には教育が必要ですね。

■持駒のある風景
山田氏作の手数は11手ではなく9手。解くだけでなく手数もちゃんと数えるべし。

■ちえのわ雑文集
原稿締切を過ぎてから提出したのでゲラの確認ができず、直したい箇所が多数。
・平均点の計算式は、√を寝かせて書いた方が良かった。
・作品紹介で、①と②は玉方の持駒も表示させたかった。
・先手玉を動かす手の表記は「◯◯王」でなく「◯◯玉」が正しいっぽい……。

■将棋パズル雑談
解答者40名オーバーはすごい。第ϻ回裏短コンより解答者が多いって一体……。
ちなみに今月の出題も面白いのだが、㉕は余詰ありとのこと。

■結果稿
11月は期末だったこともあり、全体にレベルが高かった。
【中学校】
中25、極上の出来。

【大学院】
院10、面白かった。特に桂→香の持駒変換部分が巧妙に出来ている。
どうしても「LCM」と比較してしまうが、「ヘミオラ」の方がわかりやすくなっている。

■ほっとのイチ押し!
<コンセプト>詰パラのその月の出題作の中で「これは是非解くべき」と感じた作を1作選ぶというもの。
解答競争の関係もあり、原則として詰棋校の出題作は対象としない。また、放っておいても高評価になるであろう作や、難解過ぎる作も対象としない。
今月は、上記の原則を破ってこの作。
◇院4 添川公司氏作「内燃機関」
数え間違いや破調の見落としが無ければ800手台。しかし機構さえわかってしまえばそれほど難しくない。
なお、もう解いたという方は、次の設問も考えてみるべし(ちゃんと解けていれば答えられるはず)。
【設問】玉方82歩が「と」ではない理由を説明せよ。



  1. 2018/02/28(水) 18:00:00|
  2. 詰パラ感想
  3. | コメント:0

詰パラ2018年1月号感想

そう言えばいつの間にかカウンターが1万を越えていました。ありがとうございます。


今更な感じもするし、何よりM輪さんの想定どおりというのが非常に悔しいが、詰パラ2018年1月号の感想を。

■表紙
作意はひと目だが、変化の深さは作者ならでは。

■詰将棋学校
比較的考えやすい作が多かったか?
それはそうと、p6以降、盤の右側に縦に並んでいる漢数字が微妙にズレているのが気になる。
2月号では直っているが。

■結果稿
【保育園】
数字の直後に「!」を入れるのは、階乗記号と紛らわしいので避けるべき、という指摘をしたのは誰だったっけ。

【小学校】【中学校】
平均点のみで全てが決まるわけではないのは十分承知しているが、2.2点未満が2作はいただけない。
在庫が無いとも思えないので、良い作を厳選してほしい。
ちなみに双玉であること自体が評価に影響するわけではなく、双玉であることの必然性が感じられるかどうかが重要だ。

【短大】【デパート】
短20久保作とデパート③相馬作。どちらも変わった意味付けの連合。
特筆すべきは、合駒回数の最大化よりも全体的な完成度を重視している点。
もちろん両立するのが一番だが、そうでない場合にどちらを重視すべきなのか。
後世まで残るのは、完成度が高い方、のような気がする。記録よりも記憶。

■デパート出題
長谷川さんはいきなり波乱の幕開け? これは投稿で応援したいところだが……。

■ほっとのイチ押し!
<コンセプト>詰パラのその月の出題作の中で「これは是非解くべき」と感じた作を1作選ぶというもの。
解答競争の関係もあり、原則として詰棋校の出題作は対象としない。また、放っておいても高評価になるであろう作や、難解過ぎる作も対象としない。
今月はこの作。
◇デパート④ 広瀬稔氏作「わらしべ貧者」
何度見ても不思議。
こちらと比較してみるのも面白い。




  1. 2018/01/31(水) 23:50:00|
  2. 詰パラ感想
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