前々記事、
前記事の続きです。今回の参加記としてはこれで終わりになります。
■15:50~ 解説、成績発表、表彰式
例年にも増して消化不良な状態で解説を聞く。例によって⑤と⑩は解説されてもよくわからず。
優勝は終わってみれば大本命の藤井七段。しかし残り5分くらいでやっと⑨が解けて、⑩の手数が違うことに気づいた状態からの逆転だったようだ。
また、最終結果は80点以上が8名、60点以上が43名。ほぼ昨年と同じくらいに落ち着いた。
ということは難易度も同じくらい、つまり、ほっとの解図力が落ちているということか。
明らかに日頃の鍛錬の不足が原因。時間が無いからと言って柿木に解かせてちゃ力にならない。ちゃんと自分の頭で考えないと。
■17:50~ 食事会
選手・スタッフの数名で食事に。翌日仕事なのでお酒は遠慮させていただいた。
・詰将棋カラオケ、割とみんな見てた。カラオケの選曲や出来にはほぼ触れられず、出題された詰将棋についてばかり言及されていたのが当然というか何というか。
・会場撤収前に、某氏の7手詰を解く……20分くらいかかってしまった。
・デパ―トに長編の在庫が結構あるらしい。キープしてないでこっちに回しなさい。
・食事を待っている間に総合成績を見る。予想以上に低い順位に改めて絶望。
その他、書こうとしたけどやめた内容いろいろ(ここが面白いのだが自重)。知りたければスタッフか出場選手になるべし。
また、話題は初級戦・一般戦のことにも。今年はどうなるんですかねえ。
そうこうしているうちにY氏の新幹線の時間が近づいてきて、お開きとなりました。何だかんだでやはり詰将棋は良い。来年はもう少し準備して臨みたい。
さて、初級戦・一般戦は4/6(土)もう本日ですが、全国各地で開催されます。
当日受付可の会場も多数あるため、ぜひ参加を!
詳しくは
こちらで。
〆
- 2019/04/06(土) 01:00:00|
- 詰将棋解答選手権
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解答選手権チャンピオン戦の出題作と解答が掲載された。
第16回詰将棋解答選手権 チャンピオン戦 第1ラウンド出題作品第16回詰将棋解答選手権 チャンピオン戦 第2ラウンド出題作品第16回詰将棋解答選手権 チャンピオン戦解答過去最低の順位に終わり、記憶から消してしまいたいところだが、反省も踏まえて振り返ります。
※本記事内では、第1R出題作品の手順について触れているため、これから自力で解こうとしている方はご注意ください。
ちなみに戦略はこちら→
詰将棋解答選手権の傾向と戦略2019
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- 2019/04/04(木) 23:00:00|
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詰将棋カラオケも気になるところだが、3/31(日)は
第16回解答選手権チャンピオン戦が開催される。
◯◯会場の皆さま、当日はよろしくお願いします。
さて、解答選手権の傾向と、戦略を改めて再確認しておこう。
例によって去年とあまり変わっていないが、昨年の出題作についても追記している。
なお、どちらかと言えば上級者向け……と言いつつ盤駒使用が前提。
第1R、第2Rとも39手以内の作品が5作出題される。第1Rの作品が①②③④⑤、第2Rの作品が⑥⑦⑧⑨⑩となる。
■出題作の傾向まずは過去の出題作の傾向から。
1. 短手数の出題作は、最終3手(もしくは最終5手)に大駒捨てあり! 比較的短手数の出題作(①②③および⑥⑦⑧)に関しては、最終3手に大駒捨てが入っていることが多い。
とは言っても直近2年は減少傾向にあるが。
2018年
[第1R][第2R]に関しては、②のみ。これに該当しない③⑥についても最終5手で大駒捨てがある。
2017年
[第1R][第2R]に関しては、①②が該当。
2016年
[第1R][第2R]に関しては、①②③⑧が該当。
2015年
[第1R][第2R]に関しては、①②③⑧が該当し、さらに言うと、これに該当しない⑥⑦についても、最終5手で大駒を捨てている。
2014年
[第1R]に関しては、対象6作のうち①②④⑥が該当し、該当しない2作のうち③についても、最終5手で大駒を捨てている。
ちなみに理由については、「作者がそうなるように手順を構成している」「選題者(解説者)の好みが反映されている」といったところか。
いずれにしても、詰む手順を見つけた際に、作意っぽいかそうでないかの判断材料として活用できるだろう。
2. 合駒に注意! 短編に限らず、合駒が出てくる作品が多い。特に注意すべきは移動合と不利合。移動合については成・不成にも注意したい。
2018年
[第1R][第2R]に関しては、①④⑤⑦⑧⑩が該当。
2017年
[第1R][第2R]に関しては、①③④⑤⑦⑨⑩が該当。
2016年
[第1R][第2R]に関しては、②③⑤⑥⑧⑨⑩が該当。
2015年
[第1R][第2R]に関しては、③⑤⑧⑨⑩が該当。
2014年
[第1R][第2R]に関しては、①③④⑤⑧⑨⑩が該当する。
合駒問題は苦手な人も多いだろうが、作例をたくさん見て慣れておくしかないだろう。
ちなみに、「出現した合駒が動かず取られずに残ったままになる」ことはほぼ無いことも併せて指摘しておく。
3. 最終2手以外での非限定はほぼ無い! 非限定としては、次に示すようなものがある。
a)飛角香の打ち場所非限定
b)合駒の種類や打ち場所非限定
c)成・不成非限定
これらはまず出題されないと考えてOK。何故ならそのような作品を出題すると採点が面倒になる……だけでなく、そもそも欠陥作品を出題すること自体が解答者に余計な負担を強いることになるから。
したがって、詰み手順中、合駒が限定されていなかったりした場合は、その手順は間違いである可能性が極めて高い。
最終2手での非限定はそこそこ見かけるので注意。
■戦略ある程度傾向を掴んだところで、まずは第1Rの①②③④⑤を90分間で解答する上での戦略を書いておこう。
なお、戦略は第2Rでもほぼ同様であるが、第2Rは昼食後なので眠気との戦いでもある。集中力が続くかどうかが重要かもしれない。
1. 解くのは暗算と盤駒使用を併用で! 具体的には、こんな感じ。
・どの作品もまずは暗算で考えてみて、難しそうなら別の作品を暗算で考える。
・盤駒使用は最終手段とし、使用する場合でも、なるべく易しそうなものから優先的に並べる。
ここで重要なことは、「とりあえず盤に並べてから考える」という解き方は避けるべき、ということ。
というのは、一度盤に並べてしまうと、それがなかなか解けないときでも「せっかく並べた盤面を崩すのが勿体無い」という心理が働き、「一旦保留して別の問題を解こう」と決断しにくくなるため。
ちなみに、盤駒を2セット以上使用する策もある。会場で用意してもらえるのは1セットのみなので、自分で用意する必要があるが、どれほど効果があるかは不明。
いずれにしても、棋士・奨励会員には適用できない作戦である。
(なお、ルール上は、上記にあたる出場者でも盤駒使用は禁止されていない)
2. 部分点をたくさん獲得するよりも、完答数を増やせ! ルール上は、4手正解毎に部分点1点もらえる。ただし、部分点と言っても、ほぼ1~3点である。これに対し、完答すると10点になる。
例えば①②を完答したとして、「③④⑤すべてで部分点3点(合計9点)」というパターンよりも、「③のみ完答、④⑤は手付かず」の方が点数が高くなる。
3. 変化紛れはきちんと確認せよ! 作意らしき手順を見つけたら変化紛れはもう調べない、という解き方もあるのだが、それだと2手延びる応手を見落としてしまう可能性が極めて高い。特に、2015年から手数が明確に想定できなくなったため、面倒でもきちんと確認すべき。
上で述べたように、見落としによって部分点になってしまうと痛い。
また、確認作業については、解答欄に記入する前に実施すべき。経験上、記入してしまうと、どうしてもその手順が正しいという思い込みや願望が強くなってしまい、心理的に書き直しができなくなる。
4. 記入後は棋譜表記の誤記が無いかしっかりと確認せよ! 2016年までは明らかに誤記とわかるものについては救済されていたのだが、2017年から、誤記についてはマイナス1点されるようになった。
厳しい採点基準だが、解説したり観戦記を書いたり記録を取ったりする立場の人間が棋譜を正確に書けないようではいけない。
記入ミスが無いか、1手ずつしっかり確認しよう。
5. 並びは手数順、同手数の場合は「使用駒数が少ない」「盤面配置面積が小さい」ものが手前! 同じ手数の作が同時に出題されることはあまりないので、その時点で間違えている可能性も高くなる。
同手数になったら、使用駒数を確認しよう。
例えば、もし③と④が同手数になり、④の方が使用駒数が少なく盤面配置面積も小さいとしたらどうか。
もし解答が正しいとすれば、④が手前にならなければおかしい。すなわち、間違えているということだ。
6. 状況によって目標を下方修正せよ! 90分間で、どのような時間配分で解けば良いか?
まずは、比較的短手数である①②③までは完答を目指したい。
a) 優勝を目指す場合
①②③を12分以内(それぞれ2・4・6分)。④⑤が残っている状態で残り78分。あとは④⑤を解いた時点でどれだけ時間を余せるか。
ちなみに2018年は①~④までで15分! 上記は「優勝を目指すための最低ライン」と考えてほしい。
b) 5問正解を目指す場合
①②③を30分以内(それぞれ5・10・15分)。④⑤が残っている状態で残り60分。
これ以上時間がかかってしまうと、5問正解は厳しいと思われるので、適宜目標を下方修正しよう。
c) 4問正解を目指す場合
①②③を45分以内(それぞれ5・15・25分)。④⑤が残っている状態で45分。
この状態から④⑤を両方とも解き切るのは厳しいが、どちらか1問だけであれば何とかなると思われる。
どちらが解きやすいかを見極めて、そちらに全力を注ごう。
d) 3問正解を目指す場合
45分経過した時点で、①②③まで解けていない場合。残り45分。
④⑤をどうするか、3分以内に決断しよう。それぞれ1~2分眺めてみて(盤に並べては駄目)、筋が見えない場合は潔く捨てて、
残り時間は①②③のうち解けていない作に投入する。とにかく30点確保を目指そう。
短手数であっても盲点に嵌るといくら時間を掛けても解けないし、例外的に④や⑤が解きやすいことも有り得るので、判断は難しいのだが。
個人的には、出題作が易しい&最高に勘が冴えていれば b)。しかしその場合、早い人はもっと先を行っていることだろう。
現実的には c) のパターンか。 d) も普通に有り得る。
一応の目標は80点。昨年は⑤⑩が超難解で、それ以外は比較的解きやすかったが、今年も同様の傾向と思われる。
そんな中80点ということは、①②③④および⑥⑦⑧⑨を完答するということ。
コンディションを整えて臨めばいけそうだと楽観的に考えているが、そう思いつつ毎年できていないのが問題だ。
まあ今さらジタバタしても仕方がないので、あとは本番に臨むだけです(それはちゃんと準備した人のコメント)。
〆
- 2019/03/30(土) 19:00:00|
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前々記事、
前記事の続きです。今回の参加記としてはこれで終わりになります。
■15:45~ 解説、成績発表、表彰式
優勝は予想どおり藤井六段。このセットを暗算で、しかも時間を余して解き切るとは……。
ちなみに⑤と⑩が難しすぎてどちらも0点の人が多数、となれば上位入賞を狙うには①~④と⑥~⑨は絶対に完答しておかなければいけなかった。
結局④を解けなかったのが響いて18位タイ。
■17:00~ 打ち上げ
実はあまり書くことが無い(ほとんど忘れている、という説も)のだが、覚えている範囲で書いておこう。
・初心者向けに、2手詰(フェアリーの受先…ではなく、3手詰の初手を指した状態から始まる)の本があったらいい。
なかなか斬新ですが、果たしてどれほど需要があるんでしょうか?
・来年は初級戦・一般戦の会場がまた増えそう、とのこと。
採点・解説に専門的な知識が必要なので、運営は苦労が多いが、参加者が増えるのは大歓迎。
・それに関連して、統一チラシをやめたい、とも。確かに初級戦・一般戦の全会場の情報を詰め込むのは無理があるし、各所への郵送の手間も相当なもの。どうですかね?
・⑩相馬作の37飛は新構想かどうか?
打ち上げの場で、Y氏が似た構成の作を見つけて来た。
こちら。
玉方の角を4段目に引っ張り出すために事前工作をしておく、という点が似ているが、冷静に見比べてみるとやはり別モノ。
それはともかく、こういうのがスッと出てくるのはさすが。
そんなこんなでお開きの時間となりました。やはり詰将棋は良い。来年もまた参加したいです。
さて、初級戦・一般戦は4/7(土)全国各地で開催されます。
チャンピオン戦の出題作よりも易しいので、ぜひ参加を!
詳しくは
こちら。
なお、申込締切は3/31(土)となっていますが、
現時点で定員まで余裕がある会場については引き続き申込可能です。〆
- 2018/04/02(月) 00:01:00|
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さて、3/25(日)は
第15回解答選手権チャンピオン戦が開催される。
◯◯会場の皆さま、当日はよろしくお願いします。
さて、解答選手権の傾向と、戦略を改めて再確認しておこう。
例によって去年とあまり変わっていないが、昨年の出題作についても追記している。
なお、どちらかと言えば上級者向け……と言いつつ盤駒使用が前提。
第1R、第2Rとも39手以内の作品が5作出題される。第1Rの作品が①②③④⑤、第2Rの作品が⑥⑦⑧⑨⑩となる。
■出題作の傾向まずは過去の出題作の傾向から。
1. 短手数の出題作は、最終3手(もしくは最終5手)に大駒捨てあり! 比較的短手数の出題作(①②③および⑥⑦⑧)に関しては、最終3手に大駒捨てが入っていることが多い。
2017年
[第1R][第2R]に関しては、①②が該当。減らされた?
2016年
[第1R][第2R]に関しては、①②③⑧が該当。
2015年
[第1R][第2R]に関しては、①②③⑧が該当し、さらに言うと、これに該当しない⑥⑦についても、最終5手で大駒を捨てている。
2014年
[第1R]に関しては、対象6作のうち①②④⑥が該当し、該当しない2作のうち③についても、最終5手で大駒を捨てている。
ちなみに理由については、「作者がそうなるように手順を構成している」「選題者(解説者)の好みが反映されている」といったところか。
いずれにしても、詰む手順を見つけた際に、作意っぽいかそうでないかの判断材料として活用できる。
2. 合駒に注意! 短編に限らず、合駒が出てくる作品が多い。特に注意すべきは移動合と不利合。移動合については成・不成にも注意したい。
2017年
[第1R][第2R]に関しては、①③④⑤⑦⑨⑩が該当。
2016年
[第1R][第2R]に関しては、②③⑤⑥⑧⑨⑩が該当。
2015年
[第1R][第2R]に関しては、③⑤⑧⑨⑩が該当。
2014年
[第1R][第2R]に関しては、①③④⑤⑧⑨⑩が該当する。
合駒問題は苦手な人も多いだろうが、作例をたくさん見て慣れておくしかないだろう。
ちなみに、「出現した合駒が動かず取られずに残ったままになる」ことはほぼ無いことも併せて指摘しておく。
3. 最終2手以外での非限定はほぼ無い! 非限定としては、次に示すようなものがある。
a)飛角香の打ち場所非限定
b)合駒の種類や打ち場所非限定
c)成・不成非限定
これらはまず出題されないと考えてOK。何故ならそのような作品を出題すると採点が面倒になる……だけでなく、そもそも欠陥作品を出題すること自体が解答者に余計な負担を強いることになるから。
したがって、詰み手順中、合駒が限定されていなかったりした場合は、その手順は間違いである可能性が極めて高い。
最終2手での非限定はそこそこ見かけるので注意。
■戦略ある程度傾向を掴んだところで、まずは第1Rの①②③④⑤を90分間で解答する上での戦略を書いておこう。
なお、戦略は第2Rでもほぼ同様であるが、第2Rは昼食後なので眠気との戦いでもある。集中力が続くかどうかが重要かもしれない。
1. 解くのは暗算と盤駒使用を併用で! 具体的には、こんな感じ。
・どの作品もまずは暗算で考えてみて、難しそうなら別の作品を暗算で考える。
・盤駒使用は最終手段とし、使用する場合でも、なるべく易しそうなものから優先的に並べる。
ここで重要なことは、「とりあえず盤に並べてから考える」という解き方は避けるべき、ということ。
というのは、一度盤に並べてしまうと、それがなかなか解けないときでも「せっかく並べた盤面を崩すのが勿体無い」という心理が働き、「一旦保留して別の問題を解こう」と決断しにくくなるため。
ちなみに、盤駒を2セット以上使用する策もある。会場で用意してもらえるのは1セットのみなので、自分で用意する必要があるが、どれほど効果があるかは不明。
いずれにしても、棋士・奨励会員には適用できない作戦である。
(なお、ルール上は、上記にあたる出場者でも盤駒使用は禁止されていない。ただし、実際に使用している人は見たことがない)
2. 部分点をたくさん獲得するよりも、完答数を増やせ! ルール上は、4手正解毎に部分点1点もらえる。ただし、部分点と言っても、ほぼ1~3点である。これに対し、完答すると10点になる。
例えば①②を完答したとして、「③④⑤すべてで部分点3点(合計9点)」というパターンよりも、「③のみ完答、④⑤は手付かず」の方が点数が高くなる。
3. 変化紛れはきちんと確認せよ! 作意らしき手順を見つけたら変化紛れはもう調べない、という解き方もあるのだが、それだと2手延びる応手を見落としてしまう可能性が極めて高い。特に、2015年から手数が明確に想定できなくなったため、面倒でもきちんと確認すべき。
上で述べたように、見落としによって部分点になってしまうと痛い。
また、確認作業については、解答欄に記入する前に実施すべき。経験上、記入してしまうと、どうしてもその手順が正しいという思い込みや願望が強くなってしまい、心理的に書き直しができなくなる。
4. 記入後は棋譜表記の誤記が無いかしっかりと確認せよ! 2016年までは明らかに誤記とわかるものについては救済されていたのだが、2017年から、誤記についてはマイナス1点されるようになった。
厳しい採点基準だが、解説したり観戦記を書いたり記録を取ったりする立場の人間が棋譜を正確に書けないようではいけない。
記入ミスが無いか、1手ずつしっかり確認しよう。
5. 並びは手数順、同手数の場合は「使用駒数が少ない」「盤面配置面積が小さい」ものが手前! 同じ手数の作が同時に出題されることはあまりないので、その時点で間違えている可能性も高くなる。
同手数になったら、使用駒数を確認しよう。
例えば、もし③と④が同手数になり、④の方が使用駒数が少なく盤面配置面積も小さいとしたらどうか。
もし解答が正しいとすれば、④が手前にならなければおかしい。すなわち、間違えているということだ。
6. 状況によって目標を下方修正せよ! 90分間で、どのような時間配分で解けば良いか?
まずは、比較的短手数である①②③までは完答を目指したい。
a) 優勝を目指す場合
①②③を15分以内(それぞれ3・5・7分)。④⑤が残っている状態で残り75分。あとは④⑤を解いた時点でどれだけ時間を余せるか。
ちなみに2017年は①~⑤までで24分! 上記は「優勝を目指すための最低ライン」と考えてほしい。
b) 5問正解を目指す場合
①②③を30分以内(それぞれ5・10・15分)。④⑤が残っている状態で残り60分。
これ以上時間がかかってしまうと、5問正解は厳しいと思われるので、適宜目標を下方修正しよう。
c) 4問正解を目指す場合
①②③を45分以内(それぞれ10・15・20分)。④⑤が残っている状態で45分。
この状態から④⑤を両方とも解き切るのは厳しいが、どちらか1問だけであれば何とかなると思われる。
どちらが解きやすいかを見極めて、そちらに全力を注ごう。
d) 3問正解を目指す場合
45分経過した時点で、①②③まで解けていない場合。残り45分。
④⑤をどうするか、3分以内に決断しよう。それぞれ1~2分眺めてみて(盤に並べては駄目)、筋が見えない場合は潔く捨てて、
残り時間は①②③のうち解けていない作に投入する。とにかく30点確保を目指そう。
短手数であっても盲点に嵌るといくら時間を掛けても解けないし、例外的に④や⑤が解きやすいことも有り得るので、判断は難しいのだが。
個人的には、出題作が易しい&最高に勘が冴えていれば b)。しかしその場合、早い人はもっと先を行っていることだろう。
現実的には c) のパターンか。 d) も普通に有り得る。
昨年はたまたま作意が見えたという作が結構あり、8作完答はどう考えても運が良かっただけという気がするが、今年も昨年と同等の点数を取れるように頑張ります。
〆
- 2018/03/24(土) 20:00:00|
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前々記事、前記事の続きです。今回の参加記としてはこれで終わりになります。
■15:45~ 解説、成績発表
今回は例年と違い、まずまず心地良い疲労の中、解説を聞く。
成績上位者発表。誤記で減点という形式がドラマを生んだようだが、優勝はまたしても藤井四段。
私も詰棋書を1冊いただいた。ありがとうございます。
■17:00~ 打ち上げ
その後、反省会(という名の打ち上げ)にも参加。
・酒の肴に用意されていた、金少桂さんの簡素な形の大道棋に苦戦。なお、今月のおもちゃ箱で出題されています。
・次回の創棋会作品展の課題としていくつか案が示されたが、どれも達成が難しそう・・・。
・創棋会と香龍会のコラボ課題についても話が出る。いやあ、そう簡単に作品は揃わないですよ。
・プロパラの購読を勧められる。まあ考えておきましょうか。
今回は割と詰将棋の話題は控えめだった。せっかくストックを用意して行ったのに出せず。
後半は何故か麻雀の話題ばかりに。いや、いいんだけど、詰将棋の話題を用意しておいてほしかった。
運営の仕事としてはここが一番重要なので、来年はちゃんとやってね。
それでもやはり詰将棋は良いものだ。来年は参加費免除になるはずなので、また参加したい。
さて、初級戦・一般戦は4/8(土)全国各地で開催されます。
チャンピオン戦の出題作よりも易しくて良い作品が揃っているらしいので、ぜひ参加を!
詳しくは
こちら。
なお、申込締切は4/1(土)となっていますが、現時点で定員まで余裕がある会場については引き続き申込可能です。
〆
- 2017/04/02(日) 00:01:00|
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