駆け込みトレードのようにブログ更新……。
詰パラ2018年7月号の感想。
■表紙6手目の変化を手数以内に詰めるのが難しい……。
■詰将棋学校出題作はなるべく全国大会前に解いておくべきだったなあと反省。
大学の後任担当はいつから登場なのかな……と思っていたら8月号から。
大学院の後任担当の発表はいつになるのかなあ。
■平成29年度看寿賞発表19ページの記事。前年が22ページだったが、受賞作が5作→3作に減っており、やや物足りなく感じる。
中編に関しては、飛び抜けた作は無かったものの、それぞれ違ったタイプの好作が多く、それゆえ1次投票ではかなり票が割れた。
それは良いとして、票が割れた状態のまま2次投票に移行し、該当作なしになったのはいただけない。
今後はできるだけ避けたいところ。
いや、文句を言う前に、
WFP85号の3ページ目を何度でも読むべし。
■ちえのわ雑文集、読者サロン全国大会で暁将棋部屋を入手。えーと、予想よりも随分レベルが高いんですが。
■結果稿幼2、解答者159名で無解者ゼロ・誤解者105名は新記録では……。
そして、中学校以上はどの校もハイレベルだった。
詰四会作品展もすごいことに。解説も手堅くまとまっている。
大学院8・デパート④は、新しい意味付けでの表現。こういうのも見逃さないようにしなければ。
■ほっとのイチ押し!<コンセプト>詰パラのその月の出題作の中で「これは是非解くべき」と感じた作を1作選ぶというもの。
解答競争の関係もあり、原則として詰棋校の出題作は対象としない。また、放っておいても高評価になるであろう作や、難解過ぎる作も対象としない。
今月は、コンセプトに立ち返って、この作。
◇彩棋会作品展① 須藤大輔氏作課題をこれ以上ないほどユーモラスに実現。
〆
- 2018/07/31(火) 22:00:00|
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第34回詰将棋全国大会、参加してきました。
参加された皆様、ありがとうございました。
今さらですが、参加記を書いておこうと思います。
今回は前日の出来事について。
7/14(土)の午後、詰将棋のネタを求めて(?)、上野の森美術館の
ミラクルエッシャー展を鑑賞。
元はと言えば、
数学セミナー誌の2018年7月号に特集記事が載っていて興味を持ったため。
ちなみに、数学セミナー誌には斎藤夏雄氏の「詰将棋の世界」が連載中で、ときどき縫田光司氏の論考も載っている。
数学の専門家・数学科の学生はもちろん、そうでなくても詰キストなら必読である。
作品展については
公式ホームページや、
かるび氏の紹介記事をご覧いただくとして、とても良かった。
絵画は素人だが、これだけ前衛的な世界観を描きつつも、エッシャーが何を描きたかったか、が絵を見ただけで伝わって来る。
詰将棋もこのような作り方が理想的である。
感化されやすい性格なので、公式図録を購入。こちらもお勧め。
せっかくなので、エッシャーのように平面の正則分割を表現した?詰将棋を紹介。
■OT松田氏作 「王国」
近代将棋1985.6
63と、同玉、62金、53玉、43と、同玉、(A)34銀、53玉、
(B)54と左、同馬、同と、同玉、46桂、(イ)55玉、(C)56と右、同金、
同と、同玉、(D)67と、同玉、56角、同玉、(E)66金、同玉、
78桂、67玉、56角、同玉、66金、46玉、38桂まで31手詰
(詰上図)
これは何の形だ? と思うかもしれないが、囲まれた部分の駒の無い箇所を見てみるとわかる。

「王」が描かれている!
さらに、盤全体で駒の無い箇所を見てみよう。

「国」が描かれている! なお、「くにがまえ」の中が「王」になっているが、「玉」の点にあたる位置に後手玉が存在する、ということだろう。命名「王国」もここから来ている。
駒の無い部分で表現する、というのが、今見ても斬新な発想である。
なお、本作のキズについて一応記載しておく。
・玉方36香は飾り駒。
・(A)で54と左、同馬、34銀、53玉、54と、として作意に合流する手順前後が成立。
・(イ)65玉でも同じ。
・(B)で54と右も成立。
・(C)で54と直も成立。
・(D)または(E)で「45銀、同歩」を入れることが可能。
特に最初と最後が曲詰としては致命的なキズ。
作品の完成度自体は高くない。しかし、アイデアについて語る際に、完成度を必要以上に重視すべきではないだろう。
さて、ミラクルエッシャー展の後の話。夕方からどこかの呑み会に参加する計画だったが、予定されているのはえび研だけという衝撃の事実が発覚。
仕方が無いので当日の下見を兼ねて会場へ。そう言えば全詰連幹事会をやっているはず・・・ということで無理矢理潜入。
どこまで書いて良いか不明なので詳細は伏せるが、3時間近く議論が行われた。
外部の者から見れば「早く対応しろよ、簡単だろ」という内容であっても、実行する側となるとなかなか難しいものが多く、考えさせられる内容だった。
この後21:00過ぎからようやく呑み会に。しかし疲れていたので結局ソフトドリンクで済ます。
ちなみに23:15頃にお開きになり、予約していたホテルに向かおうとするも、最寄駅が各駅停車しか止まらず、しかも急行よりも各停の本数が少ない。結局チェックインが0時頃になってしまった。
(次の記事に続きます)
- 2018/07/25(水) 00:01:00|
- 詰将棋全国大会
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