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詰将棋考察ノート

詰将棋に関する考察あれこれ。

詰パラ2020年12月号感想

年賀詰創作に苦戦中。果たして間に合うのか?


詰パラ12月号の感想を。

■表紙
表紙作品として初形・手順・難易度ともほぼ理想的な出来。

■短コン
777号ということで7手詰。
ひっそりとツインで入選。出題図を (a)として、(b)も解いてください。
心を揺さぶられる作は数作。限られた駒数ではやはり厳しいか。

■同人室
打ち換え、楽しめる作が多くてとても良かった。

■やさしい大学院
「それほど難しくない」とか書いてあるが、超難解ではないものの、どちらもややこしい。何と現時点でメール解答は僅か4名。

■おもちゃ箱だより
記録作かどうかはおもちゃ箱頼り。
記録狙いというのは創作のモチベーションにはなるが、それに拘り過ぎると、強引さが目立つ作になりがちなのが難しいところ。

■ちえのわ雑文集
作例1は、個人的には不詰と思う。
「-3-4角」は、成ることができなかったのか、それとも不成だったのかが判断できない。このため、玉位置が9段目であることも証明できていない。

■詰将棋の眺め方
4香連打の系譜。
手順として似ていても、構図の取り方、意味付け、後のまとめ方などに作風が現れる。

■結果稿
【小学校】
⑭、これは凄い。

【中学校】
平均点も高めで充実の選題。好みは⑫。

【大学院】
院6「月傾く」は、誤解無解なしの作としては異例の高得点。

【藤井聡太棋聖 戴冠後初の発表】
中合回避の伏線的桂捨て、角限定打、捨てた桂が中合で戻ってくる点、43に角を移動させたことにより生じる歩の移動合、そして貰った桂歩で退路封鎖しての詰上り。
すべての着手応手が一本に繋がった完成度の高さは惚れ惚れする。

改作図は、3・4手目がポイント。原図と比べて更に手順が充実。
変化手順中に収束が見え隠れしているのが気になる、というのは気にし過ぎか?

【藤井聡太棋聖 最年少タイトル獲得記念祝賀詰】
②「ウ」は改めて見ても力が入り過ぎ(苦笑)。もう少し何とかしたかったが。
④「1」は綺麗に出来ていて素晴らしい。

■ほっとのイチ押し!
<コンセプト>詰パラのその月の出題作の中で「これは是非解くべき」と感じた作を1作選ぶというもの。
解答競争の関係もあり、原則として詰棋校の出題作は対象としない。また、放っておいても高評価になるであろう作や、難解過ぎる作も対象としない。
今月はこの作。
◇創棋会作品展① 野曽原直之氏作
これはまさかの、1枚の駒による「移り気eyes」!

年内の更新はこれが最後。皆さま良いお年を。


  1. 2020/12/31(木) 02:00:00|
  2. 詰パラ感想
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詰将棋作家/詰パラ大学院担当/看寿賞選考委員。

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