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詰将棋考察ノート

詰将棋に関する考察あれこれ。

詰パラ2021年3月号感想

年度末はなんだかんだと忙しく、気づいたらこんなことに。


気を取り直して、詰パラ3月号の感想。

■表紙
形良し手順良し。表紙にピッタリの作。

■詰将棋学校
どこも難しいという印象。中でも一番難しいのは大学院か。

■全詰連の頁
看寿賞は毎年一般推薦が少ないが、さて今年は?

■詰将棋の眺め方
「こちら側と向こう側」の比較がテーマとなる作品群。
これだけではやや地味な印象になってしまうため、見せ方がポイントになるようだ。

■持駒のある風景
・「古作物」とあるが、こんな古作物は存在しない。強いて言えば待宵8番(42金が無い図)。
・初代宗桂の象戯造物第1番は、81桂だと2手目84玉で詰まない(93角に対し同桂で85に桂が利いてくる)。このため81歩が絶対。
 また、92銀成(12銀成)が香を取る手か空捨てかは感触が相当に違う。とてもじゃないが同一とは呼べない。

■ちえのわ雑文集
第60わ、ということは、連載開始から5年。まさに継続は力なり。
そして話題は同人室について。年2回の同人室だけで100回入選を目指すとは、既に前人未踏。

■結果稿
【短コン】
全体に低調だったのは、2019年までの手数の周期が崩れたからだろうか。

【同人室】
課題は「打ち換え」。やはり課題をメインにした作品であってほしい。

【やさしい大学院】
むず院だった。解答者が少ないのは無言の抗議か。

【創棋会作品展】
やはり創意が感じられるテーマは良い。

【デパート】
短編から長編まで何でもありの5作を毎月解説するのは大変だったと思う。お疲れさまでした。

■ほっとのイチ押し!
<コンセプト>詰パラのその月の出題作の中で「これは是非解くべき」と感じた作を1作選ぶというもの。
解答競争の関係もあり、原則として詰棋校の出題作は対象としない。また、放っておいても高評価になるであろう作や、難解過ぎる作も対象としない。
今月はこの作。
◇デパート②楢部哲美氏作
「並べて詰み」と簡単にはいかない。
幼5の作意と変化処理を見るに、正体は間違いなく有名作家のはず。



  1. 2021/03/31(水) 23:33:00|
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詰将棋作家/詰パラ大学院担当/看寿賞選考委員。

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