年賀詰創作に苦戦中。果たして間に合うのか?
詰パラ12月号の感想を。
■表紙表紙作品として初形・手順・難易度ともほぼ理想的な出来。
■短コン777号ということで7手詰。
ひっそりとツインで入選。出題図を (a)として、(b)も解いてください。
心を揺さぶられる作は数作。限られた駒数ではやはり厳しいか。
■同人室打ち換え、楽しめる作が多くてとても良かった。
■やさしい大学院「それほど難しくない」とか書いてあるが、超難解ではないものの、どちらもややこしい。何と現時点でメール解答は僅か4名。
■おもちゃ箱だより記録作かどうかはおもちゃ箱頼り。
記録狙いというのは創作のモチベーションにはなるが、それに拘り過ぎると、強引さが目立つ作になりがちなのが難しいところ。
■ちえのわ雑文集作例1は、個人的には不詰と思う。
「-3-4角」は、成ることができなかったのか、それとも不成だったのかが判断できない。このため、玉位置が9段目であることも証明できていない。
■詰将棋の眺め方4香連打の系譜。
手順として似ていても、構図の取り方、意味付け、後のまとめ方などに作風が現れる。
■結果稿【小学校】
⑭、これは凄い。
【中学校】
平均点も高めで充実の選題。好みは⑫。
【大学院】
院6「月傾く」は、誤解無解なしの作としては異例の高得点。
【藤井聡太棋聖 戴冠後初の発表】
中合回避の伏線的桂捨て、角限定打、捨てた桂が中合で戻ってくる点、43に角を移動させたことにより生じる歩の移動合、そして貰った桂歩で退路封鎖しての詰上り。
すべての着手応手が一本に繋がった完成度の高さは惚れ惚れする。
改作図は、3・4手目がポイント。原図と比べて更に手順が充実。
変化手順中に収束が見え隠れしているのが気になる、というのは気にし過ぎか?
【藤井聡太棋聖 最年少タイトル獲得記念祝賀詰】
②「ウ」は改めて見ても力が入り過ぎ(苦笑)。もう少し何とかしたかったが。
④「1」は綺麗に出来ていて素晴らしい。
■ほっとのイチ押し!<コンセプト>詰パラのその月の出題作の中で「これは是非解くべき」と感じた作を1作選ぶというもの。
解答競争の関係もあり、原則として詰棋校の出題作は対象としない。また、放っておいても高評価になるであろう作や、難解過ぎる作も対象としない。
今月はこの作。
◇創棋会作品展① 野曽原直之氏作これはまさかの、1枚の駒による「移り気eyes」!
年内の更新はこれが最後。皆さま良いお年を。
〆
- 2020/12/31(木) 02:00:00|
- 詰パラ感想
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| コメント:4
ちえのわ雑文集をご覧いただきましてありがとうございます。
私は、「-3-4角」という手順表記により、成れる3段以外のところに角が移動したと解釈できると思っています。
もし、成れる3段に角が移動した場合、成った場合は「-3-4角成」と表記し、
成らなかった場合は「-3-4角生(-3-4角不成)」と表記すると思います。
よって、「-3-4角」の後ろに何も表記がなかったことから、成れる3段以外のところに角が移動したと考えています。
私は知らないのですが、手順の表記のときに「-3-4角生」の「生」を省略できるのであれば、
私の主張はくずれてしまいます。
- URL |
- 2021/01/01(金) 00:59:20 |
- 永安 #-
- [ 編集 ]
> ちえのわ雑文集をご覧いただきましてありがとうございます。
> 私は、「-3-4角」という手順表記により、成れる3段以外のところに角が移動したと解釈できると思っています。
> もし、成れる3段に角が移動した場合、成った場合は「-3-4角成」と表記し、
> 成らなかった場合は「-3-4角生(-3-4角不成)」と表記すると思います。
> よって、「-3-4角」の後ろに何も表記がなかったことから、成れる3段以外のところに角が移動したと考えています。
ここは難しいのですが、
・成った場合は、客観的に可成域だったと証明できる。
・成らなかった場合、客観的に可成域だったとは判断できない。棋譜表記の「不成」は使用できず、成る手以外はすべて表記なしになる。
というルールの方が、従来から存在する覆面駒ルールとも整合性が取れている、と思います。
- URL |
- 2021/01/01(金) 22:46:41 |
- ほっと #-
- [ 編集 ]
お返事ありがとうございます。
覆面駒について書かれてあるページをいくつか見てきました。
通常の覆面駒のルールを私は以下のように解釈しました。
1、覆面駒が可成域で(から)成った場合、「成」を表記する。
2、覆面駒が可成域で(から)成らなかった場合、「不成」を表記しない。
3、普通駒が可成域で(から)成った場合、「成」を表記する。
4、普通駒が可成域で(から)成らなかった場合、「不成」を表記する。
ちえのわ雑文集の作例1に覆面駒を1枚導入してみます。
・先手の角が先手の覆面駒Aである場合
「-3-4A」では詰まない。
(覆面駒A=角の後ろに「不成」表記がなくても、Aが可成域に移動しなかったことを証明できないため)
・先手の龍が先手の覆面駒Bである場合
「-3-4角」では詰まない。
(覆面駒Bが飛の場合、20玉と逃げられるため)
・後手の歩が後手の覆面駒aである場合
「-3-4角」で詰む。
(普通駒の角が-3-4に「不成」表記なしで移動したことで、角が可成域に移動しなかったことを証明できるため)
以上より、覆面駒がない原図の作例1に、(意味はないが)覆面駒ルールを適用したとしても、
「-3-4角」で詰みになると個人的には思っています。
(普通駒の角が-3-4に「不成」表記なしで移動したことで、角が可成域に移動しなかったことを証明できるため)
ほっとさんの方が慣れておられるため、私が理解できていないルールの欠点を見つけておられるのかもしれません。
- URL |
- 2021/01/02(土) 10:50:23 |
- 永安 #-
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すみません、追記します。
ほっとさんの
>・成った場合は、客観的に可成域だったと証明できる。
>・成らなかった場合、客観的に可成域だったとは判断できない。棋譜表記の「不成」は使用できず、成る手以外はすべて表記なしになる。
>
>というルールの方が、従来から存在する覆面駒ルールとも整合性が取れている、と思います。
というのが感覚的に分かったきました。
確かに、ほっとさんのおっしゃった通りで例題1を詰まないとした方が良い気がします。
別件ですが、私が制作に関わった透明駒の検討をしていただいたかと思います。
その節ではありがとうございました。
- URL |
- 2021/01/02(土) 20:19:20 |
- 永安 #-
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