既に2週間前となってしまいましたが、第2回YouTube詰将棋コンテストの結果発表が行われました。
いろいろと爪痕は残せたので、簡単な感想を。
・全38作を解くのはなかなか大変。とは言え詰パラ本家の短コンは50作なので、それと比較すれば楽な方かも。
・作者予想は(自分は入れずに)19作予想して9作当たり。有名作家を外しまくりだった一方で、割と適当に予想したところが当たっていたりと、予想屋としてはいまいちな出来でした。
あと17作を適当に埋めたら1作くらいは正解になった可能性もありますが、根拠なしの予想は気が進まないのでしません。
ここからは、各作品と、自分の短評の振り返りをしてみたいと思います。
■No.1 はいーの『誰でも一目で解ける作は貴重。』
改めて見直しても、これが一番解きやすそう。また、各作品の並び順はかなり意図的と思われる。
■No.2 横山直樹『頑張ってあと36枚使いましょう。』
よく考えたらこれだと40枚使用になるやんけ。「~35枚~」が正しかった。
いや、実はこれ『盤上に36枚配置しましょう』と書くか迷った挙句、簡単な表現にしたつもりだったが、枚数をそのままにしてしまったという話。
■No.3 「Good Night」 ゆう~ん『初形が面白い。』
初形曲詰で不要駒なしにするのはそれなりに技術が必要。その点はよくできています。
■No.4 springs『とりあえず13飛成~43龍として、あれれ? となったのは私だけではないはず。』
3手詰としては出色の出来。
■No.5 「бを超える数」 裏短コン解説待つ『ネタっぽいようで、割と出来が良い。』
作者当て正解。まあこれは予想できる……が、実際のところ誰なのでしょうか。
ともかく、ikironさんは一刻も早く解説を再開すべき。
■No.6 緑羽『炙り出しのようだが、飾り駒を置いていては…』
まあ余分な駒を置いちゃ駄目ですよね。
■No.7 しのぶ『3手目を駒取りにしないように工夫してみよう。』
発表では具体例は示されなかったが、例えば下記でどうだろうか。
■No.8 7gasaki1kenya『飾らない心でいてほしかった。』
やっぱり飾り駒を置くのはいただけません。
ちなみに飾り駒の無い「♡→♡」はこんな作があります。
■No.9 宗時宏『初手14香に13桂の移動合で逃れるのが良い。』
まあ初手は13歩が第一感ですが。
■No.10 たかつく『ちょっと単調か。』
単調というか、一本調子に感じる原因としては、変化が無いことに加え、意味付けのダブりがあります。
初手の意味が「①36を塞ぐ②53角の利きを35に通す」3手目の意味が「①46を塞ぐ②54を空ける」という一石二鳥の手になっており、気持ち良い反面、見えやすさにもつながっているわけです。
■No.11 「〽ババンババンバンバン♪」 ほっと自作。恐らく今回一番のネタ枠。
元ネタはもちろんこちら。
タイトルは炙り出しに気付いてもらいやすくするためで、反応を見る限り一応成功?
しかし、後日こんな作を発見。
詰パラ1992.1月号 落合健次氏作

前例があってもおかしくないとは思っていたが、はぁ。
■No.12 桃燈『初手のやりにくさは相当なもの。』
3手収束でもあり、どうしても地味な印象となってしまっていますが。
■No.13 まなべ『実戦形にこだわらなければもう少し駒数を減らせそうだが、まあこれはこれで。』
No.7 と内容が被っているのも不運でした。
■No.14 nono_y『両王手は見え見えだが気持ちいい。』
個人的には作意がすぐに見えたので悩むことはなかったものの、紛れは相当深く、中合や限定合の連続には驚きでした。まあ9手で詰まないような手順を追いかける人もあまりいないでしょうが。
■No.15 Relax『詰将棋全国大会の解答競争で使いたい。』
紛れもあって、3手詰としてはとても出来が良いです。手数ボーナスが利いて、かなりの間暫定トップ。
■No.16 ベターハーフ『正統派手筋物。』
21龍が渋くて良い。
■No.17 奥鳥羽生『変化の43銀が好手。』
変化にも好手を用意することにより、奥行きを持たせること成功しています。
■No.18 かいりゅーになりたい『きれいな流れ。』
作者は絶対にベテランだと思いましたが、まさかまさかの。
■No.19 だっしぃ。『もっと大きな動きを期待したが。』
98飛とかを期待してしまう配置。
■No.20 電子れいず『3手目すぐに58桂は同飛不成で駄目なところが隠し味。』
作意では58桂に同飛成、というのが良い対比でした。
今回はここまで。
- 2022/10/23(日) 22:00:00|
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